2013年2月17日日曜日

米国のアジア回帰で台湾と日本が緊密化?:中国はアジアを逃げる?



●14日、香港在住の台湾人で香江文化交流基金会の江素恵会長はブログで、米国のアジア回帰政策により台湾と日本の関係が近づいたと指摘した。写真は台湾の総統府。



レコードチャイナ 配信日時:2013年2月17日 5時33分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69462&type=0

<レコチャ広場>米国のアジア回帰で台湾と日本が緊密化

 2013年2月14日、香港在住の台湾人で香江文化交流基金会の江素恵(ジアン・スーフイ)会長はブログで、米国のアジア回帰政策により台湾と日本の関係が近づいたと指摘した。以下はその内容。

 台湾・民進党の蘇貞昌(スー・ジェンチャン)主席がこのほど日本を訪れ、民主主義や自由・人権などの共同の価値感に基づく米国や日本、韓国、台湾が民主同盟関係を強化し、他の勢力が地域の緊張を引き起こすことを防止しようと提案し、各方面の議論を呼んだ。
 その言葉には中国の台頭を包囲・阻止する意味が含まれているが、
 果たして台湾と日本は共同の核心的価値を持っているのだろうか?

 民族的な大義と感情から見て、台湾と日本の核心的価値が一致すると言えば、道徳に反するだろう。
 しかし、政治情勢や現状から見れば、台湾と日本は共同の核心的価値を持っている。

 まず、日本と米国は台湾の重要な同盟国である。
 台湾は政治体制上において米国の核心的価値である民主主義および自由・人権の追随者で、安全保障分野においては台湾を日米安保条約の範囲内でカバーしている。
 そのため、台湾人民は日本に対し深い友好の念を抱いてきた。

 しかし、蒋介石の勝利以降、徳を持って恨みに報いる台湾の寛容な対応に対し、日本は尖閣諸島問題への対応など、依然として歴史を正視していない。
 台湾は日本の植民地としての統治を50年間受け、文化の面で日本の影響を深く受けているが、それは民間レベルのものであり、台湾と日本は本来敵同士なのである。

 しかし、米国がアジアへの回帰を宣言し、アジア地域でのバランスを再調整するための政策上、台湾と日本の関係を緊密化させている。
 さらに、両者には民主主義や自由・人権を追求する共同の目標がある。
 従って、日本と台湾が共同の核心的価値を持っていると称することは決して過大ではないのである。


 韓国が「中国が唯一の選択肢」としたように、台湾は中国なしではやっていけない。
 台湾と中国は大きな相互投資国であり、その恩恵は計り知れない。
 中国は台湾をおのれの領土としているが、台湾はそれに消極的マッタをかけ、中国が豊かなときは関係を緊密にし、貧しくなると反抗を試みる。
 言い換えれば二枚舌だが、そうしないとやっていけない危うさ状況を背景に持つ国なのだから致し方無い。
 今後、中国が本当に世界の大国になれるの、
 それとも中進国のワナに捕まってしまうのか、誰も確かな見通しをもっていない。
 もし前者なら韓国同様にシッポを振って擦り寄るしか道はない。
 後者なら、間をおいて接していくことになる。
 将来的な中国の姿が見えない限り、台湾はうまく舵をとることが絶対懸案になる。
 ただ、言えることはあまりに中国にのめり込むと、韓国のように
 「唯一の選択肢」
になってしまい、身の処し方に自由度がなくなってしまうことだろう。
 そのときは中国にたやすく飲み込まれてしまう。
 ビルマのように中国と日本を天秤にかける程度のしたたかさは生き残るためにはぜひとも必要であろう。
 韓国のように「中国の属国化」を選ぶことを良しとしないなら。


サーチナニュース 2013/02/18(月) 16:05
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0218&f=politics_0218_007.shtml

中国猛反発…台湾の民進党主席ら、日本との同盟・大陸包囲を提唱

  中国国営・中国新聞社は18日付で、台湾の蘇貞昌主席が2月上旬に訪日した際に、
 「中国大陸包囲」を目的とする東アジアの「民主同盟(民主主義同盟)」の強化を訴えたとして、
 「蘇貞昌が国際情勢の分析で、物を見ることができない愚か者だということが証明された」と厳しく非難した。

  蘇主席の「民主同盟」とは、日本、韓国、台湾など、いわゆる「民主主義体制」の国が共同で地域の安定と安全を図る考え方だ。

  記事は、民進党内部でも、蘇主席の言動に対して批判の声が出ていると紹介。
 民進党の立法委員(国会議員に相当)を務めたこともある郭正亮氏は、
 「釣魚台(尖閣諸島の台湾側呼称)の問題で最も緊張している時期に訪日し、日本の(尖閣諸島)国有化に対して抗議もしなかった」
と論評したという。

  その上で、郭正亮氏の言葉を引用しつつ、蘇主席の考えを
 「日本と連携して大陸に対抗するもの」
と批判し、
 「民主党の対大陸路線からもかけ離れている」、
 「国際的な現実から逸脱しており、米国、日本、韓国もすべて、支持しようとは思わない」、
 「蘇貞昌が国際情勢の分析で、物を見ることができない愚か者だということが証明された」
などと、厳しく非難した。


 こういう記事を見ると、あのいっとき肩を怒らして「四面楚歌に陥った日本」と豪語していた中国がしのばれる。
 このところアジア周辺諸国は徐々に少しづつだが中国との距離に間を起き始めてきている。
 いま中国は守勢に回って、防御一方に陥ってしまっている。
 そんなとき、次のような記事を読むとビックリする。


レコードチャイナ 配信日時:2013年2月18日 12時8分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69504&type=0

春節明けの外交が始動、楊外相が南ア、ロシアを訪問
=習近平氏初外遊への地ならしへ―香港メディア

 2013年2月17日、中国の楊潔チ(ヤン・ジエチー)外相は南アフリカとロシアへの訪問を開始、春節明けの外交が始まった。香港メディアは今回の歴訪を習近平(シー・ジンピン)氏の初外遊の地ならしをするものであると分析、今後の中国外交の動向を占うものだとしている。
 中国新聞網が伝えた。

 香港紙・大公報は、今回の楊外相中国について、23年間にわたり、中国が旧正月明けの訪問先を必ずアフリカ国家に定めてきた伝統を踏襲するものであり、一貫したアフリカ重視の姿勢を示すものだと述べ、ロシア訪問は長期的目線と現実性を兼ね備えたものであり、昨年誕生した第二次プーチン政権と中国の新指導部との関係を模索する意義を持つものであるとした。

 また、香港紙・明報は、新たな指導者の初外遊先は、現実的意義とともに象徴的意義を持ち、その国の優先的な目標と政策の動向を反映するものであると述べた。
 2003年5月の胡錦濤(フー・ジンタオ)主席が初の外遊先として選んだのはロシアとカザフスタンだった。

 多数の香港メディアが、習近平氏が折に触れて中ロ友好を強調し、「優先」あるいは「優先的方向」という言葉で両国関係を語ったことに注目している。
 1月8日、習近平氏はパトルシェフ・ロシア安全保障会議書記と会談し、対ロ関係は中国外交の優先的方向であると強調、ロシア側も対中関係を高度に重視する姿勢を見せている。


 ロシアは当然であるが南アフリカというのはなんとも解せない。
 何で南アフリカなんだ。
 普通なら、インドネシアとかカンボジアとかパキスタンであろうに。
 アジア周辺国を選んでこの際、地固めをするのが当然だろうに。
 何か、アジアから逃げているような姿勢である。



レコードチャイナ 配信日時:2013年2月21日 16時3分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69625&type=0

<尖閣問題>
台湾は中国と連携の意思なし…賛同できますか?
―13億人のアンケート


●20日、尖閣諸島問題をめぐって、台湾が中国とは連携しない意志を改めて明確にした。これを受けて、中国紙はアンケートを実施。「台湾が尖閣防衛で中国と連携しない理由、賛同できますか?」との問いかけに、回答者の96%が「賛同できない」と回答した。

 2013年2月20日、尖閣諸島問題をめぐって、台湾が中国とは連携しない意思を改めて明確にした。

 対日姿勢も含めて中台が手を結ぶという選択肢について、台湾はこれまでも前向きな姿勢を示していない。
 今回は初めて、その理由までもが提示された。 
 問題の平和的解決に向けた中国側の前向きかつ具体的態度が見られないことがその大きな理由だ。
 具体的には、
●.中国による日台漁業協議への干渉、
●.尖閣問題の棚上げや資源の共同開発などを提唱する「東シナ海平和イニシアチブ」への非協力姿勢、
●.国際司法裁判所(ICJ)を通じた解決への拒否姿勢
が挙げられる。
●.中国はフィリピンやベトナム、インドなど日本以外の周辺諸国と領土紛争を抱えている点も不安要素。
 馬英九(マー・インジウ)総統は18日、台湾与党・中国国民党の内部座談会などでこれを明らかにした。

 これを受けて、中国紙・環球時報(電子版)は19日付でアンケートを実施。
 「台湾が尖閣防衛で中国と連携しない理由、賛同できますか?」
と問いかけ、21日午前11時30分時点で2万2499人の回答を集めている。
 うち、4%に当たる888人が「賛同できる」、
 96%に当たる2万1611人が「賛同できない」
と回答した。
 以下、寄せられた具体的な意見。
 中国と台湾、2つの国家の存在は認めないと同時に、“同じ中華民族として”領土を守るべきという意見が大多数だ。

●.「中国と台湾は兄弟だ、内部で紛糾はあれど、対外的には一致団結すべきだ!」
●.「尖閣諸島はどの“政権”の所有物でもない、中華民族、中国人全体の共有財産である。
 行政上では中国台湾省に属する尖閣諸島について、中国は何をおいてもこの主権を守る。
 これをもって、中国領土の統一を成し遂げられるのは、中華人民共和国だと表明する」
●.「尖閣諸島の主権は中華人民共和国にある。
 そして台湾は、そもそもが主権国家とは呼べない存在であるからして、何をもって日本との主権争いをすると主張するのか?
 『東シナ海平和イニシアチブ』の内容にしても、何の新鮮味もない。
 中国は以前から問題の棚上げと資源の共同開発を呼びかけている。
 (中略)尖閣諸島は中国のものである。
 これを最低限の事実とし、国家の主権と民族の大義のもとに、中台は協力して領土を守る。
 これに何の間違いがあるのか?」
●.「馬英九は中国人ではないのか?
 かつて国民党と共産党が手を結んで抗日戦争に勝利した歴史のように、なぜ今回も連携できないのか?
 馬英九は売国奴にでもなりたいのか?」
●.「馬英九はこのチャンスを逃さず、中国という大局から人民に奉仕せよ。
 さすればその名は万年にわたって後世に語り継がれるだろう」

また、少数ではあるが、以下のような意見もあった。

●.「馬英九は清廉かつ品行方正な人物だ。
 彼が最も嫌うのが、汚職集団と合流して自らも汚れることなのだ」
●.「馬英九の述べる理由については賛成派できないが、彼がこの問題を討論の場に持ち出したことについては、それだけですでに前進だ。
 日米が我々13億の同胞、真の朋友を虐げているということを彼に直視してほしい」





【中国海軍射撃用レーダー照射】


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