●上海を流れる黄浦江で豚の死骸を引き上げる作業員
●TBSニュース
ウォールストリートジャーナル 2013年 3月 12日 10:06 JST
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323596704578355030082789030.html
By JAMES T. AREDDY
川に豚の死骸3300頭以上投棄―上海市の水源
【上海】
中国当局者は11日、上海市の水道の水源となっている川で、死んだ豚3300頭以上を発見したと発表した。
同国の環境汚染のひどさを明確に示すものだ。
保健、農業関連の上海当局は、黄浦江やその周辺の河川でこの数日間に見つかった豚の死骸が人の健康に影響を与えるかどうかや、どのようにして流れ着いたのかなどを調査していると述べた。
上海の2300万の住民の水源である黄浦江は、豚の死骸が見つかった70キロメートルほど離れた地点で曲がり、上海の中心部に向かっている。
当局は、なぜこれほど多くの豚が川に浮かんでいるのかや、死因などについてほとんど説明できていない。
豚肉は中国の重要な食材だが、5億頭にも上る豚がしばしば、病気が広がるような環境で飼われている。
ある業界専門家は、今回の大量死はおそらく一つの農場で病気が発生したことを示しているのではないかと述べた。
同国のソーシャルメディアでは、マスクをした作業員たちが竹竿などを使って、川面や不潔な土手から豚の死骸を除去している写真が掲載されている。
これらの豚は上海の中心部近くで大量放棄されたと見られ、通常は河川がごみでふさがれていても気にしない国民にショックを与え、また、豚の死因ばかりでなく、
中国での動物の死骸処理システムへの疑問も引き起こしている。
上海の当局者は、市の水道水からは健康上脅威を与えるものは発見されなかったしているが、ある給水場の広報担当者は水処理で追加的な予防措置を取っていると述べた。
当局によると、試験の結果、川からは「豚サーコウイルス」が発見された。
ただ、米疾病管理予防センター(CDCP)によれば、これは通常、人間には感染しないという。
メディアの報道では、住民らは最初に豚を見たのは7日だったと話している。
上海水道局は、最初に報告があったのは8日だったとしている。
当局が何年か前から水質改善の努力をしているものの、上海の水質汚染問題は豚だけにとどまらない。
豚の死骸が引き揚げられている現場近くの住民は今年1月、化学品の運搬車がベンゼンを黄浦江の支流に流したことから、数日間水が使えなくなった。
この事件では20人以上が病院に運ばれ、他の人たちも消防車からの給水に頼らざるを得なくなった。
こうしたことから、環境問題は現在北京で開かれている今年の全国人民代表大会(全人代)での議題となった。
温家宝首相は先週の報告で、環境保護計画という言葉を十数回使った。
北京などの都市の大気汚染は冬の間に危険な水準に達し、住民は体調を崩し、多くの人がマスクを使うまでになった。
政府機関は2月、土壌の質に関する統計は国家機密事項だと表明して、国民の不満を買った。
今年初めには同国北部の三つの河川が化学品で汚染されるという事件も起きた。
豚の死骸遺棄は新たな展開を示すものだ。
NGO「国際河川」のコンサルタントは
「こんなことは聞いたことがない」
とし、
「一方で、環境保護分野で働いていると、何でも起こり得るということが分かる」
と話した。
飲料水の重要な水源を汚染している豚の問題は、食の安全問題を浮かび上がらせる。
この不安は国内の企業だけにとどまらない。
米ファストフード大手ヤム・ブランズは最近、子会社のKFCが薬品投与の鶏肉を使っていた、と中国の国営メディアに批判された。
中国政府は3月に入って、食の安全への不安に対処して食品規制を効率化させるとの方針を明らかにした。
陳曉華・農業次官は北京での記者会見で、
「この事件はわれわれの仕事の何を改善しなければならないかを示している」
と指摘。
当局は農民教育を行い、動物の健康問題への対応を改善しなければならないと述べた。
』
ブタの死体、約6千頭へ。
あとどのくらい増えるだろう。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年3月13日 11時18分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70266&type=0
ブタの死骸投棄事件、回収数5916頭に
=当局は水道水の安全を強調―上海市
2013年3月12日、中国・上海市当局は、同市を流れる黄浦江の上流で大量のブタの死骸が見つかった事件に関し、同日午後3時(現地時間)までの時点で、5916頭のブタの死骸を回収したと明らかにした。
中国新聞ネットが伝えた。
今月10日に中国メディアが同事件を報道してから、周辺住民のみならず多方面から注目を集めている。
ブタの死骸が水道水に影響するのではとの懸念に対し、上海市水道局は今月10日夜、水道水の供給に現段階で影響は出ていないとの見方を示した。
また、死骸の一部に浙江省嘉興市の目印があったことから、投棄元が嘉興市である可能性が疑われている。
これに対し、
浙江省農業庁畜牧獣医局動物疫病防治所の顧(グー)所長は、
ブタの多くが凍死であり、現地では死亡したブタを川に流す習慣がある
と話している。
このほか、CCTV(中国中央電視台)の報道によると、上海当局は現在浙江省と協力し、ブタの死骸の投棄が再度起きないよう対策を練っている。
さらに、上海市水道局は、水道水への影響はなく、水質は国家の基準をクリアしていると強調した。
』
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CNNニュース 2013.03.13 Wed posted at 19:27 JST
http://www.cnn.co.jp/world/35029454.html
ブタ6千匹の死骸を回収、当局の姿勢に批判の声相次ぐ 上海
香港(CNN) 中国・上海中心部を流れる黄浦江で13日までに、5916匹に上るブタの死骸が回収された。
上流地域からさらに死骸が流れてくることが予想され、この川から飲料水を引く市民からは「まず偉い人が飲んでみて」など水質への影響に不安を訴える声が相次いでいる。
死骸の漂流は先週から報告されていた。
13日付の国営英字紙「上海日報」は地元当局の発表として、上海市内の水質は「正常」で「汚染物質は検出されなかった」と伝えた。
市水道当局は水質検査を強化し、死骸の回収を急ぐ方針を示している。
これに対し、中国版ツイッター「ウェイボー(微博)」では
●.「汚染されていないというのなら偉い人たちがまず飲んでみてほしい」
●.「主要河川に腐敗しかけたブタの死骸が流れているのに、衛生上問題がないのはなぜ?
答えは、これが中国での出来事だから」
など、批判的な発言が相次いでいる。
ある住民はCNNとのインタビューで
●.「至る所に死骸があってひどい悪臭を放っている。
もちろん心配だが、この水を使うしかない」
と訴えた。
しかし、一部の住民は汚染を恐れ、ボトル入りの飲料水を飲み始めているという。
専門家によると、浄水施設の性能が非常に高かったり、ふだんから強力な塩素処理を行っていたりする場合は別だが、何日間も漂流している死骸から血液や消化液が漏れ出した結果、水道水の味や色が変わることは十分考えられる。
ウェイボーには、人気映画「ライフ・オブ・パイ」のポスターを加工して「ライフ・オブ・ピッグズ(ブタ)」と書き換え、主人公のボートや水上にブタの死骸を描いたパロディー画像も登場。
●.「お湯を飲んでいるだけなのになぜ太るのか、ついに分かった。
本当はポーク・スープだったのだ」
といったジョークも飛び出している。
農業当局の調査によると、一部の死骸からはブタの伝染病ウイルスである「豚サーコウイルス」が検出された。
死骸が投棄された場所などについて、詳しいことは分かっていない。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年3月13日 15時16分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70269&type=0
ブタの死骸大量投棄事件、
嘉興市の村役場は「回収は無料で投棄はありえない」と説明―中国メディア
013年3月12日、中国・上海市黄浦江の上流で大量のブタの死骸が見つかった事件で、死骸の一部に浙江省嘉興市の目印があったことから投棄元が嘉興市である可能性が疑われている。
新民ネットはこのほど、浙江省嘉興市の竹林村に取材し、現地の情況を伝えた。
上海市当局は、今月12日午後3時(現地時間)までの時点で、ブタの死骸の回収数は、5916頭に増加したと明らかにした。
一方、嘉興市の竹林村では、ブタの飼育が盛んに行われており、村の至る所で豚の飼料に関する広告を目にすることができる。
現在村では900人ほどの村民がブタの飼育で生計を立てている。
村では毎年平均5万頭のブタが出荷され、多い時には15万頭に達する。
2012年は11万頭のブタが出荷された。
その多くは上海市に販売されるという。
村役場の職員によれば、国の規定で死亡率が全体の3%を超えると正常ではないと判断されるが、ここ2カ月は毎月数百頭のブタが死んでいるものの、3%には達していないと説明。
ブタの死骸の投棄に関して村民と村役場の職員は皆“ありえない”と話す。
というのも、ブタの死骸の投棄は罰則が厳しく、見つかれば1万~20万元(約15万~300万円)の罰金がある。
さらに村にはブタの死骸を無料で回収する業者や死骸を処理する施設があると役場職員は語っていた。
また村民も、
「仮にブタが死ぬと専門の人が引き取りに来る」
と一様に話していた。
さらに、現地の家畜防疫薬品販売店の店員は、最近現地で大量にブタが死んだという情報はないと説明した。
それでも、村のそばを流れる川には数頭のブタの死骸が浮遊しており、一部の村民は、
「死んだブタの回収は無料だが、手間がかかるという理由で川に投棄する人も中にはいる」
と語っている。
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『
レコードチャイナ 配信日時:2013年3月15日 11時23分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70329&type=0
上海市、ブタの死骸は浙江省が出所と発表
=嘉興市は「無料で回収・処理をしている」と強調―中国
2013年3月14日、中国・上海市の黄浦江で大量のブタの死骸が見つかった事件は、連日多方面から注目を集めている。
また、今月11日には上海市政府が調査の結果、
死骸は浙江省嘉興市から来たものであると発表。
チャイナフォトプレスが伝えた。
今月13日、浙江省嘉興市南湖区竹林村では、作業員がブタの死骸を回収していた。
作業員はブタを飼育している家を回り、回収したブタの死骸は無害化処理された。
嘉興市畜牧獣医局の蒋(ジアン)副局長は、現在同市には600カ所の無害化処理施設があり、死んだブタに対し無料で回収及び処理をしていると強調している。
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【中国海軍射撃用レーダー照射】