2013年3月7日木曜日

北朝鮮声明:「外交的解決の機会は失われ、軍事的対応だけが残った」



●電磁パルス弾


朝鮮日報 記事入力 : 2013/03/07 22:48
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/03/07/2013030702465.html

北朝鮮が声明「第2の朝鮮戦争を避けるのは難しい」

【ソウル聯合ニュース】
 北朝鮮は7日、外務省報道官声明を発表し、
 「第2の朝鮮戦争を避けるのは難しい」
 「侵略者たちの本拠地に対し核の先制攻撃の権利を行使する」
など激しい表現を使って国際社会を威嚇した。
 国連は7日午前10時(日本時間8日午前零時)に安全保障理事会の全体会議を開き、核実験を強行した北朝鮮に対する制裁決議案を採択する予定。
 北朝鮮は決議案採択の動きに反発している。

 7日午後6時(日本時間)ごろに出された声明で、
 北朝鮮は韓米の合同軍事演習「キー・リゾルブ」(11~21日)と野外機動訓練「フォール・イーグル」(実施中、来月30日まで)を「先制攻撃を狙った北侵戦争演習」とした上で、
 「外交的解決の機会は失われ、軍事的対応だけが残った」
と主張した。

 また
 「侵略戦争を合理化する決議が採択された後、国連軍が侵略戦争を強行するのは米国の常套(じょうとう)手段。
 国内の経済危機から脱却するための方策を第2の朝鮮戦争の挑発で模索している」
と米国を激しく非難した。

 さらに5日に朝鮮人民軍最高司令部が出した報道官声明に言及した上で、「キー・リゾルブ」が始まる11日に朝鮮戦争の休戦協定を白紙にし、自衛的軍事行動を取ると威嚇した。

 その上で、米国が主導する反北朝鮮の制裁決議に対し
 「より強力な2次、3次措置を取る」
と宣言。
 決議案が採択された場合は軍事力を用いて緊張激化の悪循環を断ち切ると主張した。

 北朝鮮が威嚇や宣伝活動を激化させていることについて、実際に北朝鮮が局地挑発などの軍事行動を取る可能性も指摘されている。

 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は7日付の政論で
 「朝鮮戦争の休戦協定が白紙化された後、世界的な核戦争が起きてもおかしなことではない」
 「(米朝の)どちらかが先に核のボタンを押そうと、責任を問う法的根拠はない」
と主張した。

 一方、国連安保理は7日(日本時間8日)に開く全体会議で、北朝鮮外交官の不法行為の監視、北朝鮮当局による金融取引と不正資金移動の制限・監視などの措置を含む制裁決議案の採決を行う予定。

聯合ニュース



朝鮮日報 記事入力 : 2013/03/08 09:09
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/03/08/2013030800442.html

北朝鮮の「精密核攻撃」は電磁パルス弾か

 北朝鮮の労働新聞は6日、
 「核攻撃でソウルとワシントンを火の海にする」
 「まだ世に知られていない北朝鮮式の精密核攻撃手段で対抗する」
などとする記事を掲載した。
 同紙が指す
 「精密核攻撃手段」について、韓国軍消息筋は
①.「小型核弾頭を使った電磁パルス(EMP)弾や
②.移動式発射台から発射が可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)
の可能性がある」
と指摘した。

■電磁パルス弾開発か

 韓国の国策シンクタンクの専門家は
 「北朝鮮は昨年12月、長距離ロケット『銀河3号』の打ち上げ成功で、米国本土まで達する射程距離1万キロ以上のICBMを確保したと推定される。
 そこに核爆発を応用した『スーパー電磁パルス弾頭』を載せ、飛ばす可能性がある」
と述べた。
 電磁パルス弾には、
1].核爆発で放出される強力な電磁波を利用する核電磁パルス弾と
2].核爆発なしで電磁波を発生させる非核電磁パルス弾
の2種類がある。
 専門家は北朝鮮がいずれの核電磁パルス弾も開発を進めてきたとみている。
 北朝鮮はこれまで電磁パルス弾について公式に言及したことはない

 米中央情報局の核専門家だったピーター・プライ博士は2011年、米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)のインタビューで
 「電磁パルス弾を開発したロシアの科学者が設計情報が北朝鮮に流出したと語った。
 04年にロシアの科学者は北朝鮮が数年以内にスーパー電磁パルス爆弾を開発すると見方を示した」
と語っている、
 プライ博士は06年に北朝鮮が行った核実験の威力が予想水準を下回ったことについても、
 「多くの人は核実験が失敗したと誤った判断を下した。
 非常に小さい核爆発力がスーパー電磁パルス弾の特徴だ」
と指摘した。

 韓国国防部(省に相当)傘下の韓国国防研究院関係者は09年に国会で、
 「北朝鮮が小型核弾頭を電磁パルス弾の形態で活用する可能性がある。
 東海(日本海)上空で20キロトンの核兵器が爆発すれば、韓半島全域の電子装置搭載兵器を無力化することが可能だ」
と答弁した。

 専門家は電力網が発達し、電子装置が多い韓国や米国の上空で電磁パルス弾が爆発すれば、深刻な被害が出かねないと予想している。
 現在韓国軍の主な指揮施設は電磁パルス弾による攻撃には非常に弱い状態だ。
 韓国軍当局は北朝鮮の電磁パルス弾攻撃に備えるため、大統領と主要政府関係者が戦時に指揮を執る「B-1バンカー」と陸海空軍本部がある「鶏竜台バンカー」(忠清南道)などに2015年までに電磁パルス弾防護施設を建設する事業を進めている。

■移動式ICBMの発射実験も

 北朝鮮が移動式ICBMの発射実験を行う可能性も指摘されている。
 移動式ミサイルは発射車両に載せられて移動するため、事前探知が困難で、発射後直ちに移動するため、攻撃されにくい。
 北朝鮮がこれまでに発射したテポドン2号、銀河3号などICBMクラスの長距離ミサイルや長距離ロケットは、いずれも固定式の発射台から発射された。

 北朝鮮は先月、平安北道鉄山郡東倉里の発射場で移動式ICBM「KN-08」と推定されるエンジンの燃焼実験を行ったとされる。
 KN-08は昨年4月、北朝鮮が大規模軍事パレードを行った際、中国製とみられる大型の移動式発射車両に載せて公開したものの、実際の発射実験はまだ行われていない。
 韓国のミサイル専門家は
 「北朝鮮が開発しているKN-08は、北朝鮮が独自に設計したもので、ロケットの補助エンジンで方向を調整し、正確度を高めることが可能だと推定される」
と述べた。

 韓国軍当局は、KN-08の射程距離をアラスカやハワイに到達する5000-6000キロと推定しているが、エンジン性能の改良などによって、射程距離が延びることもあり得るとみている。

●電磁パルス弾とは
 強力な電磁波を利用し、特定地域全体の電力・通信網や電子機器を無力化する兵器。
 レーダー、航空機、防空システム、コンピューターを使用する指揮統制機能などをまひさせることができ、未来の戦争の主要兵器になるとみられている。



ニュースウイーク 2013年03月06日(水)14時37分 [2013年2月26日号掲載]
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2013/03/post-2864.php
ジム・ウォルシュ(マサチューセッツ工科大学の安全保障専門家)

アメリカの「忍耐」が北朝鮮を暴走させた
How do you solve a problem like N. Korea?

金正恩の核実験強行と周辺国の現状から見えてくる最悪のシナリオとは

 北朝鮮が3度目の核実験を行った。
 近々、さらなる「サプライズ」をやる可能性もある。
 だが、いちいち驚いては相手の思う壺だ。

 もちろん困ったことだが、北朝鮮が核武装の野望を抱いているのは周知の事実だし、あの国の挑発的な行動も今に始まった話ではない。

 確かに世界は、2つの点で以前よりも危険な場所になった。
第1に、北朝鮮は本気で核弾頭搭載可能な長距離ミサイルを開発するつもりだ。
 成功する保証はないが、彼らは今後も実験を繰り返すだろう。
第2に、北朝鮮だけでなく周辺の中国と韓国、日本でも指導者が交代したばかりだ。
 こういう時期には予測不能な事態が起きやすい。
 経験の浅い指導者が挑発に過剰反応すれば、危険な悪循環に陥る恐れがある。

 若き指導者・金正恩(キム・ジョンウン)はどう出るつもりか。
 就任当初は、彼を改革者になぞらえる希望的観測もあった。
 だが実際のところは分からない。そもそも正確な情報が少な過ぎる。

 金正恩はかつて、ミサイル発射実験の失敗を素直に公表した。
 ディズニーのキャラクターみたいな着ぐるみが登場するショーを楽しむ姿も伝えられた。
 今までにはなかったことだ。
 しかし相も変わらず好戦的な声明を発し、ミサイルの発射や核実験を強行してきたのも事実だ。

 今度の核実験で、金正恩はこう豪語できる。
 確かに韓国の経済力は北朝鮮より上だし、軍隊の装備も良さそうだが、核武装では北朝鮮が先行しているのだと。
 軍部の忠誠を勝ち得るには効果的だろう。

■中国政府も手詰まり

 では、アメリカは今回の挑発にどう対応すべきなのか。
 アメリカ政府は過去5年間、北朝鮮が非核化に動くまでは交渉の席に着かないという「戦略的忍耐」政策を続けてきた。
 しかし、これは失敗に終わり、挑発と制裁の悪循環しか生まなかった。

 それでもアメリカの保守派は、さらなる制裁強化を求めている。
 だが、いくら制裁を重ねても大した変化は期待できまい。
 制裁で北朝鮮が崩壊することもない。
 そんなことは中国が望まないからだ。

 中国は今回の核実験を止めようとしたが、北朝鮮は強行した。
 中国政府は反発を示したが、慎重な態度に終始している。
 下手に動けば北朝鮮がさらなる挑発に走りかねないからだ。
 中国政府も北朝鮮には手を焼き、手詰まり感を募らせているようだ。

 手詰まりは国際社会も同じこと。
 北朝鮮が韓国に大砲を向けている以上、予防的な先制攻撃という選択肢はあり得ない。

 一方で、北朝鮮が韓国に先制攻撃を仕掛けることも考えにくい。
 韓国軍のほうが優秀で強力だから、先制攻撃は自殺行為だ。
 ただし北にも、韓国側に風穴を開けるくらいの力はある。
 それが分かっているから、韓国も自分からは手を出せない。

 それでも誰かが計算違いをし、敵対的行動の連鎖が始まってしまえば戦争は起きる。
 そして今の状況なら、計算違いの起きる可能性は十分にある。

From GlobalPost.com特約



レコードチャイナ 配信日時:2013年3月8日 12時51分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70115&type=0

北朝鮮で10万人の集会、休戦協定白紙化の声明に呼応―中国メディア


●8日、人民日報(電子版)の報道によると、北朝鮮の首都・平壌の金日成広場で7日、10万人規模の集会が開かれた。同集会は、今月5日に北朝鮮人民軍最高司令部報道官が発表した声明に呼応したもの。

 2013年3月8日、人民日報(電子版)の報道によると、北朝鮮の首都・平壌の金日成広場で7日、10万人規模の集会が開かれた。同集会は、今月5日に北朝鮮人民軍最高司令部報道官が発表した声明に呼応したもの。

 同報道官は声明で、 
 「朝鮮はすでに第2、第3の対応措置の準備を整えた」
 「今月11日から朝鮮戦争の休戦協定を白紙化する」
 「板門店代表部の活動も停止する」
と発表している。
(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)





【中国海軍射撃用レーダー照射】


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