2013年3月3日日曜日

全人代まもなく開幕:所得格差の対処が主要課題



●FNNニュース


サーチナニュース 2013/03/03(日) 11:02
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0303&f=politics_0303_001.shtml

全人代まもなく開幕、文革「下放」世代が政治の中心に=中国

  中国で年に1度開催される、日本の国会にあたる全国人民代表大会(全人代)が3日開幕する。
 今年の全人代では、温家宝首相に代わる新首相以下あらたな閣僚メンバーが選出され、
 習近平共産党総書記を筆頭とする新世代の指導体制が正式に発足する。

  今回の全人代では、温家宝首相が「政治工作報告」を読み上げ、昨年の施政総括を行うとともに、新たな1年の施政方針を発表する。
 最後の「報告」で温首相がどのような言葉を発するかが注目される。

  そして、会期中に国家主席が全人代代表の投票によって選出され、新たな国家主席が新首相を指名する運びとなる。
 各国家機関のトップは、首相の指名によって決定する。
 慣例では、全人代閉幕後に新しい首相が国内外の記者を集めて会見を実施することになっている。

  中国メディア・中国新聞社は3日、今年の全人代の大きな注目点として
 「新しい国家機関の指導者が選挙で決定し、中国政界における新旧交代がここに完成する」
ことを挙げた。そして、世代交代によって「下放運動によって苦しい農村生活を経験した知識青年世代」である
 1950年代生まれが中心メンバーになると紹介、彼らの豊富な経験や、市民生活に対する認識の深さに期待した。

  なお、全人代と同時に、各党派や各界の代表者が集まり政策提案などを行う全国政治協商会議も開催され、新たな人民政治協商会議主席が選出される予定だ。



レコードチャイナ 配信日時:2013年3月3日 13時35分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69957&type=0

両会取材の外国記者にサイバー攻撃=トロイの木馬などで情報盗もうと画策―中国

2013年3月2日、BBC中国語版は記事
 「両会前に記者のメールアドレスにサイバー攻撃―香港メディア」
を掲載した。

 3日から中国の両会(全国人民代表大会、全国政治協商会議)が開幕する。
 多くの外国人記者が取材のために北京市を訪問するが、記者を狙ったサイバー攻撃が実施されているという。
 香港紙・明報が伝えた。

 両会直前になって香港紙記者が使うグーグルの無料メールサービス・Gメールのアカウントにパスワードを変更するよう求めるメールが届いた。
 これはフィッシング詐欺の一種で、メールのリンクを開いてパスワードを入力すると攻撃者にパスワードを盗まれてしまうと言う。
 さらに情報を盗み出すためのトロイの木馬型ファイルが送りつけられる例も多発している。



ロイター 2013年 03月 4日 12:35 JS
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE92302T20130304?feedType=RSS&feedName=topNews&pageNumber=1&virtualBrandChannel=0

中国全人代で習氏を国家主席に選出へ、所得格差の対処が主要課題

[園固堆(中国甘粛省) 3日 ロイター] 
 中国共産党の習近平総書記は、5日に開幕する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で新たな国家主席に選出される見通しだ。
 拡大する所得格差への対処が差し迫った課題の1つになりそうだ。

 習総書記は昨年11月に党と軍のトップに立ち、実質的に中国のかじ取りを担っている。
 胡錦濤・現国家主席よりも穏やかでソフトなイメージを振りまいているが、胡政権時代に積み上がった不平等や腐敗といった問題への対応を迫られている。

 温家宝首相は在任中最後となる全人代の政府活動報告で、こうした問題に触れる見通しだ。

 中国には317人の億万長者がおり、世界全体の総数の2割に達している。
 2016年までには米国を抜いて世界最大の高級車市場となる見通しだ。

 一方で、国連によると、人口13億人の13%にあたる約1700万人が、依然として1日あたり1.25ドル未満で暮らしている。

 全人代は予定調和的な内容に終始するのが通例とはいえ、所得分配の問題は政府機構改革や腐敗、環境といった問題とともに主要な議題となる見通しだ。

 閉幕日に習近平氏を国家主席に、李克強・現副首相を首相に正式に選出する予定。

 関係筋によると、全人代のサイドラインとして民営企業家が集まり、国有企業の民営化を求める方針。
 また、民営の鉄鋼メーカー経営者も別のフォーラムで、国有企業優先の資金調達環境に対する不満を表明する予定だ。

 彼らは、民営企業が中国の経済成長の約6割、雇用の75%を生み出しているとしており、市場機能よりも国有企業を優遇することは経済をゆがめ、将来の競争力を損なうと主張している。

 中国当局は1月、所得格差を表す代表的な指標「ジニ係数」が2012年は0.474だったと発表。
 ジニ係数はゼロ─1で表され、所得分配が平等であればゼロに近づき、不平等であれば1に近づく。
 0.4を超えれば社会の不満が高まるとされる。

 習総書記が先月訪れた園固堆では、村民の多くがそれまで習総書記の名前を聞いたことすらなかったが、全員が不平等の問題が中国に存在することを知っている。

 若者の大半は、省都の蘭州に出稼ぎに出ている。
 建設作業員としての月給は1000元(160ドル)。
 村民のGuo Lianyingさん(32)は
 「お金持ちがお金持ちになればなるほど、われわれ村民は貧しくなる」
と身振りを交えて表現した上で、
 「これは総書記が解決しなければならない問題だ」
と語った。



レコードチャイナ 配信日時:2013年3月5日 9時28分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69972&type=0

第12期全人代第1回会議、注目すべき5つの事柄―中国メディア

 2013年3月3日、中国新聞網によると、第12期全人代第1回会議に出席する北京市以外の代表団の第一陣が今月2日午前7時20分頃(現地時間)、北京市に到着した。

 今回の会議にはどのような重要な議事日程があり、庶民の期待にどのように応え、国家の将来の発展にどのような影響をもたらすのだろうか?

■注目点1:次期国家機関指導者の選出

 今回の会議の重要な議事日程の1つが、国家機関の任期交代だ。これは第18回党大会によって党の中央機関の新旧交代と穏やかな移行が実現したことに続く、全国人民の政治生活における重大な出来事だ。

 憲法と法律の規定に基づき、全人代常務委員長、国家主席、国務院総理、国家軍事委員会主席、最高人民法院(最高裁判所)院長、最高人民検察院(最高検察庁)検察長など国家の指導者が、今回の会議で選出または決定される。

 国家機関の権力は全国人民代表大会に由来し、国家指導者は全国人民代表大会で選出または決定される。
 これは国家の全ての権力は人民に属すという憲法の精神を十分に具体化するものである。

■注目点2:国務院機構改革

 新中国成立後、中国は国務院所属機構の構成と機能について12回調整を行った。
 最近では2008年に省庁統合を行い、中国人力資源・社会保障部(人的資源・社会保障省)、工業・情報化部(工業情報化省)など「大きな省」を設立し、国務院構成機関の数を27にまで減らした。

 これまでと異なるのは、今回の会議で審議される国務院機構改革計画のタイトルに「機能転換」という言葉が加わったことだ。

 国家行政学院の竹立家(ジュウ・リージア)教授は
 「中国の省庁統廃合改革において鍵となる問題は、各機関の分解・組合せではなく、各機関が自らの所管分野で責任を負うことだ」
と指摘する。

 今回の機構調整でも省庁統廃合が目的となるが、重点は政府の行政能力と行政理念の改革になると予想される。

■注目点3:民生の重要問題に配慮した6つの報告

 民衆の訴えに会議は応える。
 所得増加、住宅価格引き下げ、
 大気・水質汚染対策、
 教育・医療保障の強化、
 都市化の推進、
 民営経済の発展
など人々が感心を寄せる、国の経済と人民の生活に関するテーマへの対応が示される見通しだ。

 全人代代表は政府活動報告、全人代常務委員会活動報告、審査計画報告、予算報告を審議し、最高人民法院活動報告、最高人民検察院活動報告を聴取し、審議する。
 慣例によって、各期の全人代第1回会議で行われるこれらの報告は、過去1年間の活動を振り返るだけでなく、過去5年間の成果と不足点を全面的に総括、整理し、さらに今後の活動について計画を立てるものだ。

 これらの報告を聞くことで、人々は自らの生活の軌跡をたどり、社会の変遷を感じ取ることができる。
 報告の描く素晴らしいビジョンを実現するには、われわれの共同努力も必要だ。

■注目点4:職責を履行する新たな顔ぶれ

 第12期全人代代表の総数は前期と同じだが、数字の背後の意義には深い変化が生じた。
 都市部と農村部で初めて行われた一票の価値が同じ選挙によって選出された代表たちなのだ。
 各省(自治区・直轄市)の全人代代表定数の調整が改めて行われ、
 都市部と農村部で約67万人に1人の代表という定数が実現した。

 2987人の代表中、初当選者は1960人で、全体の3分の2近くを占める。
 第一線の労働者や農民の割合は前期より5.18%上がった。
 党・政府指導幹部の割合は6.93%下がった。

 出稼ぎ農民の大幅な増加も今期の目玉だ。
 そのほとんどは初当選者で、再選は上海代表団の朱雪芹(ジュウ・シュエチン)氏のみだ。
 朱氏は前期に初めて選出された出稼ぎ農民の代表3人のうちの1人だ。

 同じく注目されるのは、1980年代生まれ、さらには1990年代生まれの若い世代が最高国家権力機関に入ったことだ。
 かつて両親に溺愛されて育った1980年代生まれたちは一家の「小皇帝」と揶揄されたが、実践に錬磨されて、すでに時代の舞台に上がっており、ゆくゆくは社会の中堅となる。

 基層の代表数の増加と若い世代の参加は、人民代表大会制度に新たな活力をもたらした。
 人々は代表たちが姿を現わすことを心待ちにし、彼らが民意に背かず忠実に職責を履行することを望んでいる。

■注目点5:清新な会議運営姿勢

 中央の打ち出した作風改善の「8項目の規定」は今回の会議でどのように体現されるのだろうか?
 会議経費の厳しい抑制、
 会場の飾りの簡素化、
 交通の合理的管理、
 送迎式の廃止、
 代表の部屋に花を飾らない……。
 全人代常務委員会機関はすでに、会議運営姿勢改善の15の約束を公表した。

 「形式の新風」よりも人々が注目しているのは「本質の新風」だ。
 代表たちとしては、空論や決まり文句を口にせず、仕事の報告的な発言や一般的な姿勢表明的な発言をせず、審議の過程で人民大衆の意見が集中する際立った問題に触れることができるかどうかが作風転換の試金石となる。

 これまでと同様、会期中には一連の記者会見やプレスブリーフィングが行われる。
 「微博」(ミニブログ)時代に政府幹部がどのようにメディアに向き合い、ネットユーザーの否定的反応にどのように対処するかが注目される。
 今回の会議の透明性と開放性はかつてなく高いものになることだろう

(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)






【中国海軍射撃用レーダー照射】


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