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jiji.com (2013/03/09-16:58)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013030900267
中国、対日関係改善も模索=5月の首脳会談も調整か-尖閣問題は強硬さ崩さず
【北京時事】
中国の楊潔※(※=タケカンムリに褫のつくり)外相は9日の記者会見で、
沖縄県・尖閣諸島に関する対日批判を前面に出す
一方、「中日の戦略的互恵関係を発展させたい」
と、関係改善に意欲を示した。
習近平指導部が尖閣問題で対日強硬姿勢を崩すことはない。
しかし5月ごろに韓国で開かれる日中韓首脳会談に合わせ、李克強次期首相と安倍晋三首相の会談を行う調整も進める意向で、
これ以上の関係悪化は避け、雰囲気を改善したいのが本音だ。
外交総括の国務委員(副首相級)に昇格する楊外相は、
2012年9月の尖閣国有化以降、対日強硬路線の前線に立ってきた。
この背景には
「『弱い外務省』への国内の批判があった」(共産党筋)
とされ、この日の会見でも
「問題の根源は日本が中国の領土を不法に窃取・占領したことだ」
「日本のすることなすことが中国の領土主権を侵し、これは第2次大戦勝利の成果や戦後国際秩序に対する挑戦だ」
と批判。
歴史認識問題でも安倍政権をけん制した。
習指導部が尖閣問題で強硬姿勢を変えることはないが、中国政府筋は
「このままの対日関係がいいとは思っていない」
と明かす。
停滞が続く経済・文化・観光交流に関しても
「中国側は積極姿勢に転じ始めている」(日中関係筋)
という。
特に日中政府関係者の間で関心を集めているのは、3月下旬に東京と長崎県で行われる「新日中友好21世紀委員会」の中国側座長として唐家★(★=王ヘンに旋)中日友好協会会長(前国務委員)が来日することだ。
中国側関係者は
「委員会メンバーは開催国の首脳に会うのが通例だから、唐氏も安倍首相と会談するだろう。
中国側から『安倍首相に会いたくない』とは言わない」
と解説する。
楊氏の後任として16日に外相に就任する王毅国務院台湾事務弁公室主任と唐氏は同じ「日本通」で師弟関係にある。
唐氏は習指導部の対日政策に今も大きな影響力を持っており、中国外交筋は
「今後の対日政策は唐家★・王毅ラインで動くことになる」
と指摘。
日中韓首脳会談に向け、両国が関係改善に踏み出せるかが大きな焦点となる。
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尖閣問題でダメージを食らっているのは明らかに中国。
事が長引けば長引くほど日本に有利に展開していく。
なんとか事をまとめたいというのが、中国の本音。
しかし、仕掛けたのが中国自身である以上は安易な妥協は許されない。
今回の問題で周辺諸国での中国の評価は地に落ちてしまった。
口先だけは立派だが「何もできない中国」
このままでは、周辺諸国は中国を見限っていく。
何とか止めなければ。
日本としては尖閣問題があるかぎり、中国をいいように翻弄できる。
それも向こうから仕掛けてくれただけに、日本に対するイメージの悪さはまったくない。
中国にやられ続け、脅かされて続けても、一生懸命頑張っているという健気な姿をアピールしている。
まさにしたたかに日本は善玉役者を演じている。
中国は軍事力と経済力を背景にゴリ押しする悪代官に模されてしまっている。
こんな、二度とは遭遇しないであろう、チャンスを1年もたたずに手放すほど、日本は甘くはないであろう。
中国が折れないかぎり、日本も折れないであろう。
この件で日本人の「嫌中」あるいは「反中」の比率は90%を超えてしまった。
自民党はこれを背景に政権に返り咲いたと言ってもよい。
よって、すくなくともこの比率が2/3以下、65%くらいまで下がらないことには日本には妥協の余地はないだろう。
やはり「静かに長い戦い」が続いていくとみるのが妥当であろう。
長くなればなるほど中国のダメージは深く広くなっていく。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年3月9日 19時28分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70149&type=0
中国、関係改善の努力を日本に要求―中国外交部
2013年3月9日、中国外交部(外務省)の楊潔●(ヤン・ジエチー、●は竹かんむりに褫のつくり)部長(外相)は、全国人民代表大会(全人代)開会中の北京の人民大会堂で記者会見した。領土問題をめぐり緊張する日中関係の改善に向け、日本が積極的で責任ある役割を果たすよう求めた。
楊部長の発言の詳細は以下の通り。
【朝日新聞記者】
尖閣諸島問題をめぐり日中両国が対立して半年になるが、関係はまだ改善していない。
両国の船舶・航空機の対峙など尖閣海域での突発的事件を回避するためのルールを両国間で定めることは可能か。
両国関係の改善に向け、より良い解決策はあるか。
【楊部長】
釣魚島(尖閣諸島)は太古以来、中国の領土だ。
釣魚島問題の根本的な原因は日本が中国の領土を不法に窃取・占拠したことにあり、現在の局面は日本側の一方的な行為によるもの。
日本側の行為は中国の領有権に対する侵害で、第2次大戦の勝利の成果と戦後の国際秩序に対する挑戦だ。
中日関係をひどく傷付け、地域の安定も損なった。
中国側が講じた断固たる措置は、領有権の維持に向けた中国政府・国民の強い意志と決意を示している。
日本側は現実と向き合い、誤りを適切に正し、中国側と共に対話・交渉による問題解決を図り、事態の悪化・暴走を防ぐべきだ。歴史を正しく認識し直視することは、関係発展の重要な基盤だ。
日本軍国主義が引き起こした侵略戦争は、中国を含むアジア各国の国民に甚大な被害をもたらした。歴史を尊重してこそ未来を勝ち取れることは、事実が何度も証明している。
日本は歴史を直視し深く反省してこそ、アジアの隣国と良い関係を築くことができる。
中日両国が健全で安定した長期的な関係を発展させることは、両国およびその国民の根本的利益に合致する。
われわれは日本側が中日関係の改善に向け実質的な努力を払い、地域の平和・安定・発展に積極的で責任ある役割を果たすよう求める。
(提供/人民網日本語版・翻訳/YT・編集/TF)
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「自分で努力せずして、他人の努力ばかりを要求する」
という旧来の傲慢外交から一歩も抜け出ていない。
これが関係改善を求める側の姿勢なら、まず関係改善はならない、だろう。
というより、この記事を読む限り、
「中国は日本との関係改善を求めてはいない」
というのが、妥当な解釈であろう。
やはり、「静かな長い戦い」が続いていくことになる。
事が起こってからまだ1年にも満たない。
少なくとも「3年くらい」経たないと、見通しが立たないのではないだろうか。
【中国海軍射撃用レーダー照射】