●9日、中国・北京市の人民大会堂で、第12期全人代第1回会議は記者会見を開き、楊潔チ外相が中国の外交政策と対外関係について国内外の記者の質問に答えた。写真は楊外交部長。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年3月11日 19時8分
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中国の周辺環境、複雑な要素が増加するも全体的には安定―中国外交部長
2013年3月9日、中国・北京市の人民大会堂で、第12期全人代第1回会議は記者会見を開き、楊潔●(ヤン・ジエチー、●=竹かんむりに褫のつくり)外交部長(外相)が中国の外交政策と対外関係について国内外の記者の質問に答えた。
香港記者:
最近中国と一部隣国との間で係争がヒートアップし続けている。
中国の周辺情勢をどう見ているか。中国はどのような近隣外交政策を遂行するか。
楊部長:
私は小さい頃、碁を打ったり将棋を指したりするのが好きで、どちらも学んだことがあるので、その頃からこうしたことには意志と大局が必要なことを知っている。
情勢、大局、主流を見て、先を読む必要がある。
中国の周辺環境には複雑な要素が以前より増えた。
だが全局を総合的に見ると、中国の周辺情勢は基本的に安定しており、周辺国との関係も進展し続けている。
政治面では、中国は周辺の圧倒的多数の国々と各種の戦略パートナーシップを構築しており、2012年は100回以上に達するなどハイレベルの相互訪問を頻繁に行っている。
今後200回、300回に達しても驚きではないだろう。
隣人は頻繁に行き来する必要がある。
頻繁に行き来するほど親しくなる。
経済貿易面では2012年、中国と周辺国の貿易額は1兆2000億ドル(約115兆1770億円)に達し、欧米との総貿易額を上回った。
私は数十年外交に携わってきたが、周辺国との貿易額が欧米との貿易額の総和に達することは想像もできなかった。
周辺国との貿易額は今後さらに増加すると思われ、欧米の貿易額はさらに数カ国との貿易額を加えてようやく、周辺国との貿易額の総和に相当するようになるだろう。
また、世界金融危機の中、アジアの経済成長に対する中国の貢献率は50%を超えた。
人的・文化交流面では、中国と周辺国との人的交流は2012年延べ3500万人以上に達した。
中国に留学するアジア諸国の学生は17万人に上り、中国は複数の周辺国と友好年や青年交流などの行事に成功した。
地域協力面では、中国はASEANと世界最大の発展途上国間自由貿易圏を構築した。
上海協力機構は初の中長期発展戦略計画を定めた。
日中韓の自由貿易協定(FTA)交渉、域内包括的経済連携(RCEP)交渉はすでに本格的に始まった。
一部隣国との領土係争に関しては、領土主権と合法的権益を守るとの中国の決意は断固たるものであり、交渉と協議を通じて係争を適切に解決し、地域の平和と安定を守るとの意向も真摯なものだ。
中国は隣国と親しくし、隣国をパートナーとする方針を堅持し、善隣・恵隣を堅持する。
アジア人は聡明であり、他よりも劣ってはいない。
多くの周辺国は自国と地域の根本的利益が何かをはっきりと見極め、中国との協力は実務的かつ互恵的だと考えている。
一段と協力を拡大し、安定的に繁栄する地域環境を共に築くことが中国と数多くの周辺国の共通の願いだ。
来月、中国海南省でボアオ・アジアフォーラムの年次総会が開催され、中国の指導者が自ら出席する。
アジア太平洋地域およびその他の地域の元首や政府首脳など指導者、国際組織の担当者、各国・各界の友人が出席し、過去最大規模のものとなり、アジアと世界の共同発展を促す盛大な会議となる。
(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)
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あの素晴らしい発展に裏付けられ、誰もが憧れた中国の明るい未来とその展望はたった7カ月で風船のように萎んでしまった。
もはや、大半の人は中国に光ある希望を抱くことはなくなってしまった。
果たしてこれから中国はやっていかれるのだろうかという危惧感の方が、はるかに人々の心を占めるにいたっている。
この記事は周辺諸国への中国のメッセージだが、もはやそこには友好を強調はするものの、旧来の中国の自信に満ち溢れた姿はない。
「輝かしさを失った大国」といった感じがする。
已む得ないだろう。
かくも劇的に中国周辺の状況が変化するとは中国自身思わなかっただろう。
尖閣問題の失敗がと悔やまれるところである。
まだまだ尖閣問題にはしがみつくようであるから、さらなる低下がもたらされるかもしれない。
「尖閣という名のアリ地獄」に足をすくわれるだけでなく、飲み込まれていくかもしれない。
今は「普通の大国」であるが、このままいくと、内外に数多くの
「解決不能な問題を抱えた大国」
ということにもなりかねない。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年3月13日 11時4分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70248&type=0
「中国が北朝鮮を見放せば、東アジアは混乱に陥る」=北京大教授が懸念―中国紙
●12日、中国北京大学国際関係学院の陳峰君教授は、北朝鮮の核実験強行を受けて「国内外で“北朝鮮放棄論”が拡大している。しかし、北朝鮮を見放せば東アジア地域は混乱に陥る」と語った。資料写真。
2013年3月12日、環球時報(電子版)によると、中国北京大学国際関係学院の陳峰君(チェン・フォンジュン)教授は、北朝鮮の核実験強行を受けて
「国内外で“北朝鮮放棄論”が拡大している」
と指摘し、
「軍事的重要性が低下し、独裁体制による中国への背信行為が問題視されているためだ。
しかし、北朝鮮を見放せば東アジア地域は混乱に陥る」
と語った。
陳教授は北朝鮮の軍事的重要性について
「昔の陸海戦中心の戦争と異なり、近代戦では空中戦が中心となる。
北朝鮮は地理的理由で軍事的に重視されてきたが、空中戦ではその必要はなくなる」
と指摘した
。一方で、
「辺境地域を支配したものが大陸を制する」
との理論通り、朝鮮半島の戦略的価値は今後も大きいと説明。
「最新科学技術と地域的コントロールの両方を手にした場合、世界の覇権を握ることができる」
と述べた。
一方で、陳教授は“北朝鮮放棄”後に想定される弊害は不透明だと指摘。
もし朝鮮半島で衝突が起きた場合、無数の難民が国外に流出し、東アジア地域は混乱に陥ると予測。
「単なる好き嫌いを理由に放棄を急いではならない」
としている。
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【中国海軍射撃用レーダー照射】