● 海上自衛隊の護衛艦に射撃管制用のレーダーを照射した中国海軍のフリゲート艦「連雲港」(海上自衛隊撮影、防衛省提供)
『
2013/03/18 02:00 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201303/CN2013031701001643.html
中国軍幹部、射撃レーダー認める
中国海軍のフリゲート艦が1月に海上自衛隊の護衛艦にレーダー照射した問題で、中国軍の将官級など複数の高級幹部は17日までに、
共同通信の取材に対し、攻撃用の射撃管制レーダーを照射したことを認めた。
その上で
「艦長の緊急判断だった」
と述べ、計画的な作戦との見方を否定、偶発的な事案と強調した。
一方、昨年12月に中国の国家海洋局の航空機が、
尖閣諸島付近で領空侵犯した問題については、
「軍の作戦計画だった」
と認めたが、
「軍は、(領空侵犯以上に)事態をエスカレートさせるつもりはなかったし、今もない」
と言明した。
』
これ、明確に政府と対立している。
これまで中国当局が発表してきたことが、逆に「デッチあげ」ということになり、中国の面目丸つぶれになる。
解放軍が明らかに中国政府のコントロール下から抜け出ていることを示している。
もはや解放軍は独立機関に近い形をとっている。
「軍は、(領空侵犯以上に)事態をエスカレートさせるつもりはなかったし、今もない」
と言明することは、解放軍は尖閣問題には介入しないと宣言していると同じである。
よって、尖閣領域では軍事衝突は起こらない、ということでもある。
中国の政権システムが劣化しつつあるということだろうか?
上記の「共同通信」の配信について、中国国防省が「デッチあげ」と反論。
『
CRI online 2013-03-18 16:27:23 cri
http://japanese.cri.cn/881/2013/03/18/145s206046.htm
中国国防省、レーダー照射問題で日本の報道を批判
中国国防省報道事務局は18日、日本の共同通信が「火器管制レーダー照射」をでっち上げて報道したことに対して、
「中国国防省はすでに何回もこの問題について厳正な立場を表明した。
真相は全く明らかで、『中国海軍艦艇による日本艦艇への火器管制レーダー照射』という日本側の言い分は事実と一致しない。
日本側が時々、『火器管制レーダー照射』問題なるものをでっち上げていることは中国軍隊の名誉を傷つけており、国際世論を誤った方向に導くなど別な企みがある」
と指摘しました。
国防省報道事務局は、さらに
「日本側が長期にわたって、中国の艦艇や航空機に近距離から監視し、妨害を行い、中国の艦艇と航空機の安全を脅かしていることが、中日両国の海と空の安全問題を引き起こす根源だ。
中国はこれについて十分な証拠を持っている。
日本側は深く反省し、無責任な発言をせず、実際の行動で両国関係の大局を維持すべきだ」
と強調しました。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年3月18日 17時31分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70433&type=0
レーダー照射「した」「しない」で二転三転、
国内からは一部「信用できない」との冷たい声も―中国
●18日、中国海軍のフリゲート艦が今年1月に海自護衛艦に対してレーダーを照射したとされる問題で、日本メディアの報道と中国当局の見解が食い違っている。中国国防部は依然として照射の事実を否定している。資料写真。
2013年3月18日、中国海軍のフリゲート艦が今年1月に海自護衛艦に対してレーダーを照射したとされる問題で、日本メディアの報道と中国当局の見解が食い違っている。
日本メディアの報道によると、中国人民解放軍の複数の幹部が、撃用の射撃管制レーダーを照射した事実を認めたうえ、
「艦長の緊急判断によるもので、偶発的なものだった」
と説明したという。
報道を受けて中国国防部報道事務局は18日、これを否定する談話を発表した。
「一連の問題について、中国国防部は幾度も厳正なる立場を明確にしてきた。
真相は明らかで、日本側の言い分は事実に合致しない。
報道内容は中国軍部の名誉に泥を塗るものであり、国際社会をミスリードするという意図を持ったものである」
と、厳しく反ばくした国防部。
監視や妨害活動を行っているのはむしろ日本側であり、中国軍用機や船舶の安全を脅かしている。中国側は「その証拠を持っている」とも主張している。
これを報じた中国大手ポータルサイト・網易(NETEASE)の記事には、中国当局の姿勢に呼応するように、日本への反感を強める読者からのコメントが多く寄せられた。
●.「日本がこうした情報ねつ造をするのは軍拡への口実を得るためか?」
●.「日本の戦闘機は連日、上海からわずか135キロの地点までを巡回している。
中国最大の都市が、他国の戦闘機からの武力誇示にさらされている今、国家の安全はどこにあるかと思う」
●.「日本から挑発したのは事実、開戦となれば日本が敗北するのも事実」
●.「被害者を装って同情をひこうとするやり方はベトナムやフィリピンと同じ。
他国の領土を奪っておいて、逆に『奪われた』と大騒ぎしている」(※ベトナムやフィリピンも中国との領土問題を抱えている。)
但し、上記のようなコメントの中には一部、自国政府への不信感を表す以下のような投稿も見られる。
●.「世界中の華人は知っている、お前らが意気地なしなうえに強情っぱりであることを」
●.「国民が政府の言い分を信用していないんだ、外国人が信じると思う?」
』
中国人民が中国当局の説明を信用しなくなってきている。
少なくとも半年前までは、政府の発表を正しいものを疑問をもつなどということはなかった。
ところが、昨今まるで政府が人民に信用されなくなってしまっている。
中国政府の劣化が進行しているようである。
独裁国家で民衆が政府にたてつくようになってきたら、
余命も長いとはいえなくなってきている
ということになる。
【中国海軍射撃用レーダー照射】