2013年3月4日月曜日

「独メディア記者、中国で襲撃される=北京外国人記者協会が抗議」



●1日、RFI中国語版は記事「独メディア記者、中国で襲撃される=北京外国人記者協会が抗議」を掲載した。写真は1日、北京市。2013年全国両会ニュースセンターの外国人プレス証発行受付。


レコードチャイナ 配信日時:2013年3月3日 20時26分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69954&type=0

土地紛争取材の外国人記者を村政府トップが襲撃
=外国人記者協会が抗議声明―中国

 2013年3月1日、RFI中国語版は記事
 「独メディア記者、中国で襲撃される=北京外国人記者協会が抗議」を掲載した。

 2月28日、北京外国人記者協会は独メディア記者が襲撃された事件で抗議声明を発表した。
 27日、独テレビ局ARDのドイツ人記者3人、中国人記者2人が河北省で都市化推進に関する土地の権利をめぐる闘争を取材していたところ、複数の自動車に襲撃され、衝突されるなどの攻撃を受けた。独記者の乗った車が停車したところ、暴徒は棍棒で車の窓を割るなどの暴行を働いたという。

 襲撃したグループの中には問題となっている村のトップもいたという。
 その後、警察が記者らを拘束。16時間にわたり記者を拘束した。
 警察によると、村政府側は許可を得ずして撮影し村民に対して礼を失したと主張している
 この事件を取り上げた米紙ニューヨークタイムズは、
 中国の法律によると、外国人記者には公共の場所ならば許可なく撮影できる権利があると指摘している。
 外国人記者協会はこの事件を調査し、容疑者を処罰するよう中国政府に求めている。


 これまでの中国取材のメデイアはいかに中国が発展にすばらしいものであるかという姿を伝えることがメインであった。
 そのため偏った、どちらかというとやらせ的な方向での取材が多かった。
 よって伝わってくる情報は「すばらしい中国」というスタンスのものが多かった。
 マイナス部分については今は遅れているが将来的には是正され、中国の未来は光輝くものになるだろうという、希望を語るものがほとんどであった。
 しかし今後は、そのういう姿勢での取材は急激に減少するだろう。
 かわりに出てくるのは、大気汚染、地下水汚染、土壌汚染、農薬害、医療問題、汚職と社会メカニズムの硬直さなどの負の遺産が主になる。
 それにつれて、中国での取材拒否が増え、おそらく社会主義的な閉鎖情報サイクルの中におちこんでいくだろう。
 ということは、中国がピークを迎え、ウエーブは下降線に入りつつあるということであろう。
 これから、記事のような出来事は頻繁に発生し、これまでは多くのメデイアが中国の意向を組んでバラ色報道をしていたが、今後は中国のウラの状態を報道することが多くなる。
 尖閣問題ならびに大気汚染問題という2つの事件を契機に国際メデイアはこれまでの過度な親中国報道を抑えはじめている。
 事実を客観的に報道しようという本来のスタイルに戻りつつある。
 となれば、取材拒否程度のものではなく、ジャーナリスト襲撃や、ビザ発行拒否、そして取材のちょっとしたミスをついての強制送還、刑務所への抑留から、国家機密に触れたというかどで裁判・刑期・死刑ということにも発展するだろう。
 中国はこれからメデイアにとって少々戦地に近い部分の場所へと変貌していくだろう。
 世界のメデイアやジャーナリストはそのことを充分承知していないといけないことになるだろう。




【中国海軍射撃用レーダー照射】


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