2013年3月6日水曜日

「朝鮮戦争休戦協定の白紙化」:北朝鮮による朝鮮統一への布石

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  いよいよやる気か!
  北朝鮮の韓国侵攻。
  もし朝鮮統一がなされるとしたら、それは北朝鮮によってであろう、ということはこれまで幾度となく書いてきた。

統一が前提なら:北朝鮮が勝つだろう
朝鮮半島の統一後に韓国は米国から離脱する:朝鮮半島のリング化へ

 その理由は、韓国には北朝鮮を併合するメリットは何もないから、絶対に統一行動には出ない、というものである。
 下手に北朝鮮と統一でもしたら、韓国国民は西ドイツの数倍の貧乏困苦を味あうことになる。
 韓国はそのようなマイナス行為を絶対にやらない。
 一方、北朝鮮は韓国を併呑すれば、豊かさを手に入れられる。
 よって積極的に侵攻してくる。
 うまくいけばまるまる、韓国の繁栄が手にはいるのである。
 「肥えたブタと飢えたオオカミ」が隣同士なら、オオカミは間違いなくブタを喰う。  

 実行に移すための最初のステップがこれだろう。
 すなわち、「朝鮮戦争休戦協定の白紙化」
 つまり、「朝鮮戦争休戦協定の破棄」である。
 これによって、北朝鮮はいつでもどこでも自由に行動できるようになる。
 そしてこれは、「朝鮮内戦」であって、アメリカや中国が手出しすべきことではなくなる。
 朴政権は中国に泣きつくだろう。
 しかし、中国は頭を縦にはふらない。
 中国自身は「朝鮮戦争休戦協定を白紙化」することはない。
 なぜなら、これは内戦であって、介入するには大義がいるからである。
 中国は果たして、得意の欺瞞の大義を立ててこの内戦に介入するあろうか。
 同時にアメリカも介入できない。
 アメリカとしては後ろに中国の影が見えない状態では内戦に干渉できない。
 この二国が介入するときは、あくまで交渉事に入ったときでしかない。


レコードチャイナ 配信日時:2013年3月6日 11時43分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70034&type=0

米韓の軍事演習に反発、
 北朝鮮が「朝鮮戦争休戦協定の白紙化」を通達―中国メディア

 2013年3月5日、
 北朝鮮軍最高司令部は朝鮮戦争休戦協定の白紙化を発表した。
 新浪網が伝えた。

 5日午後8時、北朝鮮軍最高司令部幹部は北朝鮮国営テレビで、休戦協定の白紙化を発表した。 
声明は今月1日から始まった米韓の定期合同軍事演習について「露骨な軍事的挑発」と非難。
 今月11日以降、朝鮮戦争休戦協定を白紙化すると宣言した。

 休戦協定は1959年7月27日に結ばれたもので、軍事境界線とその周囲2キロの緩衝地域を設定することなどを定めている。
 また北朝鮮側は板門店の北朝鮮側代表部の活動を全面的に中止し、韓国との直通電話を遮断することも発表している。

 もし朝鮮半島が有事化したら、尖閣問題など塵芥と吹っ飛んでしまう。
 さて、朴政権はどう動くだろうか?
 対応できる能力をもっているだろうか。
 しばらくは、ここがニュースの焦点になる。


朝日新聞 2013年3月6日0時10分
http://www.asahi.com/international/update/0306/TKY201303050467.html?ref=reca

北朝鮮、休戦協定を「白紙化」 米韓合同軍事演習に反発

  【ソウル=貝瀬秋彦】北朝鮮軍最高司令部の報道官は5日、声明を出し米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」が始まる11日から、朝鮮戦争の休戦協定の効力を全面白紙化すると表明した。
 北朝鮮軍の板門店代表部の活動を中止し、米朝間の軍事電話も遮断するとしている。
 朝鮮中央通信が伝えた。

 北朝鮮は、1日から始まった米韓の機動演習「フォール・イーグル」や11日からの「キー・リゾルブ」を強く批判してきた。
 先月の北朝鮮の核実験を受けた国連安全保障理事会の制裁決議の動きにも反発を強めており、これらを牽制(けんせい)するとともに、米韓を譲歩させるための交渉に引き出す狙いがあるとみられる。

 声明は、米国などの敵対行為に対してより強力な2次、3次の対応措置をとるとして、さらなるミサイル発射や核実験などを示唆。
 さらに演習を
 「露骨な軍事的挑発行為であり、休戦協定に対する体系的破壊行為の発露だ」とし、
 「休戦協定の拘束を外れ、思うままに精密攻撃を加える」
と警告している。



朝日新聞 2013年3月7日4時47分
http://www.asahi.com/international/update/0306/TKY201303060593.html

韓国軍「挑発には反撃する」 休戦協定白紙化など受け

  【ソウル=貝瀬秋彦】韓国軍合同参謀本部は6日、北朝鮮軍が朝鮮戦争の休戦協定の白紙化などを表明したことを受け、北朝鮮が挑発すれば「挑発の原点と支援勢力はもちろん、指揮勢力まで強力に反撃する」との声明を発表した。

 北朝鮮軍最高司令部は5日の声明で、核実験に対する国連安全保障理事会の制裁決議の動きや米韓合同軍事演習を非難し、「2次、3次の対応措置をとる」と警告していた。
 これに対し、韓国側は「断固として反撃する」と牽制(けんせい)した。



レコードチャイナ 配信日時:2013年3月7日 6時31分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70061&type=0

北朝鮮の停戦協定「白紙化」、米に和平協定迫る意図
=中国専門家が指摘―中国メディア

 2013年3月6日、国際在線によると、北朝鮮が朝鮮戦争の停戦協定を「白紙化」すると表明したことについて、中国共産党中央党校国際戦略研究所の張[王連]瑰(ジャン・リエングイ)教授はこのほど
 「北朝鮮は停戦協定(白紙化)と引き替えに、米国に和平協定の締結を迫る考えだ。
 国連安保理の制裁決議案に対する抗議と不満も含まれている」
と指摘した。

 それによると、「白紙化」表明の意図について、張教授は
 「北朝鮮は長く米国を対話のテーブルに着かせようとしてきたが、一貫して拒絶されてきた。
 『白紙化』を表明することで、さらに一段階強い圧力をかけるつもりだろう。
 一方で、3度目の核実験以降、各国による制裁圧力が強まり、近く安保理決議案も採択される見通しだ。
 不満や対抗意識の表れに過ぎず、注目するに値しない」
と語った。

 また、北朝鮮と米国の和平協定締結について
 「米国はあらゆる手段を使って北朝鮮に核放棄を迫る見通しだ。
 放棄前の締結は考えられず、北朝鮮の目的も達成は難しいだろう」
と予測した。

 北朝鮮とアメリカがドラマチックに手を結ぶ可能性がある。
 もしそうなったとき、中国はカヤの外に置かれるだろう。
 北朝鮮は後ろ盾にアメリカを選び、中国スタイルを拒絶するかもしれない。
 「北朝鮮とアメリカ、韓国と中国」
という信じられないような図式が展開しても不思議ではない。
 少なくとも朝鮮半島を客観的にみれば、そういう動きをしている。
 なんでもありが現代だということである。


朝鮮日報 記事入力 : 2013/03/07 09:57
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/03/07/2013030700650.html

朝鮮戦争:中国「休戦協定は平和・安定に重要」

 中国外務省の華春瑩報道官は6日の定例記者会見で、北朝鮮軍の最高司令部が前日に6・25戦争(朝鮮戦争)休戦協定の効力を全面白紙化すると表明したことについて
 「休戦協定は韓半島(朝鮮半島)の平和・安定に重要な役割を果たしている」
と述べ、北朝鮮の主張に反対する姿勢を示した。

 一方、北朝鮮軍の最高司令部は前日の報道官声明で、休戦協定の白紙化と併せ「核攻撃による火の海」にも言及し、韓国に対する「核威嚇」をこれまで以上にエスカレートさせた。

 北朝鮮は核開発の初期段階から、韓国に対する脅しを繰り返してきた。
 北朝鮮の核拡散防止条約(NPT)脱退で朝鮮半島に第1次核危機が訪れた1994年3月、板門店で行われた南北実務接触で、北朝鮮の朴英洙(パク・ヨンス)代表は
 「ここからソウルは遠くない。
 戦争が起こればソウルは火の海になるだろう」
と脅した。

 2006年10月9日に1回目の核実験を行って以降、北朝鮮の威嚇はさらに激しさを増した。
 08年3月30日、朝鮮中央通信の軍事論評員は
 「われわれ(北朝鮮)式の先制攻撃が開始されれば、全てが灰の山になるだろう」
と主張した。また、
 3回目の核実験から1週間後の先月19日には、国連軍縮会議で北朝鮮代表が韓国の「最終的な破壊」を警告した。

 今の中国は、北朝鮮の抑止力にはなっていない。
 このことをまず認識したほうがいい。
 北朝鮮は中国をうまく利用しているにすぎない。


jiji.com (2013/03/07-11:35)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013030700374

北朝鮮軍、既に陸海空訓練
=挑発を警戒、報復に自信-韓国

 【ソウル時事】
 韓国国防省報道官は7日の定例記者会見で、
 北朝鮮軍が、近く行う見通しの異例の国家級訓練に先立ち、陸海空の多様な訓練を既に行っていることを明らかにした。
 報道官は
 「この訓練が挑発につながりかねないと想定し、北朝鮮軍の動向を鋭意注視し、備えを強化している」
と語った。
 その上で
 「米韓両軍は毎年、北朝鮮の全面的挑発に備えてさまざまなシナリオを想定し、訓練している。
 北朝鮮がどのような挑発をしようとも、対応し、報復できる」
と自信を示した




サーチナニュース 2013/03/07(木) 12:58
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0307&f=politics_0307_007.shtml

北朝鮮は「軽率!」
…中国共産党系メディアが文章掲載

  中国のニュースサイト環球時報(電子版)は6日、北朝鮮が5日に
 「朝鮮戦争の休戦協定を白紙にもどす」
と宣言したことを
 「やりすぎ、軽率!」
と非難する文章を掲載した。
 読者投稿の形だが、「編集部採用」と付記した
 環球時報は、中国共産党機関紙の人民日報を発行する人民日報社の国際問題専門紙だ。

  文章は、北朝鮮の核実験については、「過度に非難するつもりはない」と主張。
 北朝鮮が考えているのは生きのびることだけであり、
 「西側先進国、特に米国から見れば物乞いのような存在だが、
 物乞いでも犬を叩くための棒は必要だ」
と主張。
 あわせて
 「朝鮮(北朝鮮)は独立国であり、いかなる大国に付属しているわけではない」
との考えを示した。

  ただし、筆者は北朝鮮が朝鮮戦争の休戦協定を放棄すると宣言したことを厳しく批判。
 同協定について
 「中国も締結国だ。
 朝鮮が『自分は放棄する』と言って、勝手に放棄はできない」
と指摘した。

  北朝鮮の「協定放棄」の理由としては
 「米国をおどし、虚勢を張ることによって半島情勢がさらに緊張しているように見せかけ、国際社会の大きな関心を集め、その後に話し合いの姿勢を見せて、少しでも利益を引き出そうと考えているだけだろう」、
 「あるいは米国の軍事演習という巨大な圧力に直面し、やや絶望感を感じ、賭けに出たのかもしれない」
との見方をしめした。

  ただし、仮に北朝鮮が賭けに出たのだとしても
 「賭けには賭け金が必要だ。
 北朝鮮には賭け金がない」
と指摘。
 北朝鮮には対抗手段が残されていないとの見方を示した。

  筆者は、北朝鮮の一方的な「協定放棄」をやりすぎと批判すると同時に、「軽率」、「考慮に欠ける」、
 「国際社会で、さらに孤立するだけだ」
と指摘してきした。

  中国の対応策については、
 「北朝鮮側が一方的に協定を放棄することはできない」
とはっきり言い聞かせ、
 「中国の考え方と立場、(休戦協定を放棄する)結果がどのようなことになるかを言い聞かせて、分からせることが必要だ」
 「中華の仁義を尽くすべきだ」
との考えを示した。


 「朝鮮(北朝鮮)は独立国であり、いかなる大国に付属しているわけではない」
と言いながら、
  「北朝鮮側が一方的に協定を放棄することはできない」
とはっきり言い聞かせ、
 「中国の考え方と立場、(休戦協定を放棄する)結果がどのようなことになるかを言い聞かせて、分からせることが必要だ」
というのは、少々矛盾して居ると思うが。
 中国としてはもはや北朝鮮をコントロールする影響力を失ってしまったということだけは、動かしがたい事実のように見える。


NHKニュース 3月8日 12時11分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130308/k10013047101000.html

北朝鮮 南北不可侵の合意破棄を宣言

北朝鮮は、国連の安全保障理事会による制裁決議やアメリカと韓国の軍事演習に反発して、8日、韓国との間で互いに武力侵攻しないことを決めたこれまでの合意をすべて破棄すると宣言し、緊張を一段と高めています。



 北朝鮮で韓国との対話の窓口になっている祖国平和統一委員会は、8日、声明を発表し、アメリカや韓国に対して、
 「核戦争の導火線に火をつけようとしながら、国連でわが国に対する追加の制裁決議を仕立て上げるという横暴を行った」
として、米韓の合同軍事演習や国連安保理の制裁決議を非難しました。
 そして、対抗措置として
 「南北間の不可侵に関するすべての合意を破棄し、今月11日以降、無効とする」
と一方的に宣言し、軍事境界線の連絡チャンネルも閉鎖することを明らかにしました。

 一方、北朝鮮の国営テレビは、キム・ジョンウン第1書記が朝鮮半島西側の黄海にある島を7日、視察したことを伝えました。
 この島に駐留する部隊は、3年前に韓国のヨンピョン島を砲撃した部隊だということで、キム第1書記は、
 「ヨンピョン島砲撃は、休戦以降、最も痛快な戦いだった。
 敵がわが領海や領土に1発でも撃ち込むなら、速やかにせん滅せよ」
と命じたということです。
 北朝鮮は、すでに、朝鮮戦争の休戦協定を今月11日から白紙にすると宣言するとともに、安保理決議が採択されれば、さらなる核実験などの挑発行為に踏み切ることを示唆しており、朝鮮半島の緊張を一段と高めています。







【中国海軍射撃用レーダー照射】


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