2013年3月12日火曜日

「少し高くても国産品を使いましょう」:メイド・イン・チャイナ敬遠の静かな動き



●8日、米国で多くの消費者が中国製品ではなく米国製品を買うようになっている。そうすることで「国内の雇用を維持できる」との考え方が浸透しつつあるためだという。写真は江西省九江市の紡績工場。


レコードチャイナ 配信日時:2013年3月12日 10時39分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70203&type=0

メイド・イン・チャイナ、安くても敬遠の動き
=米国、国内雇用維持のため―米華字メディア

 2013年3月8日、米華字メディア・多維新聞によると、中国で生産された製品は「安価で品質も悪くない」とされ人気があったが、米国で多くの消費者が中国製品ではなく米国製品を買うようになっている。
 そうすることで「国内の雇用を維持できる」との考え方が浸透しつつあるためだという。

 米国人にとって米国経済は未だ復興の過程にあり、現在の不景気が生まれた原因の一端は中国などの安価な製品が米国製造業の就労機会を奪ってしまったからだと考えられており、商品を購入する際に値段よりも品質を優先することの再認識も広がりつつある。

 こうした動きは一般消費者だけでなく、企業にも広がっている。
 世界最大のスーパーマーケットチェーン・ウォルマートは今年に入って今後10年で米国製品の買い付けに500億ドル(約4兆8000億円)を投じることを明らかにしており、ゼネラル・エレクトリック(GE)も2014年までに米国家電業界の復興のため10億ドル(約960億円)を投じ、1500人分の雇用を創出するとしている。


 「脱中国製品」の動きが始まっているということである。
 「中国製品不買運動」というわけではない。
 なるべく、「国産品を買いましょう」ということのようである。
 果たしてこの運動、どこまで続くのか。
 ちいさな運動だが、アメリカからEUへと、世界のあちこちで、この手の運動というより心構えが定着するようになると、中国の輸出に影響が出てくる。
 中国経済の低下までいかなくても、発展の阻害にはなってくる。
 「安いものを世界へ」
というスローガンで中国は経済成長を勝ち取ってきた。
 「少し高くても国産品を」
というのは、中国にとっていやな動きであるかもしれない。