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サーチナニュース 2013/03/02(土) 15:12
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0302&f=politics_0302_003.shtml
米国とロシア、世界の重大な問題に対して緊密な協力で合意
ロシアメディアによりますと、ロシアのプーチン大統領は1日、米オバマ大統領と電話会談を行い、世界の重大な問題に対して緊密に協力していくことで一致した。
中国国際放送局が報じた。
プーチン大統領とオバマ大統領は両国の協力や一連の国際問題を討議し、双方は世界の安定維持にとって米国とロシアの協力に重要な意義があるとし、各分野における両国の互恵協力に積極的に取り組んでいく考えを示した。
プーチン大統領は米ロ両国の経済貿易の重要性を指摘し、
「両国の現時点の経済貿易は同分野における潜在力より下回っている」
と主張した。
また、両国の大統領はシリア問題や中東和平プロセス、イランと朝鮮半島の核問題など世界の重大問題において緊密に協力していくことで一致した。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年3月1日 9時9分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69858&type=0
習近平氏、国家主席就任後初の外遊先にロシアを選ぶ理由とは―中国
2013年2月25日、ラジオ・フランス・アンテルナショナル中国語版サイトは、3月に中国国家主席に就任する習近平(シー・ジンピン)共産党総書記の初の外遊先がロシアになる可能性が高いことについて、その意味を分析した。
国家の新リーダーの初の外遊先は、往々にして象徴的な意義を表している。
06年、安倍首相は就任後、初の外遊先に中国と韓国を選んだ。
関係者は小泉政権が招いたとされる当時の中韓との関係悪化の局面を打開する必要があったためと分析した。
今回、安倍首相は初の外遊先として東南アジア諸国連合の3カ国(ベトナム、タイ、インドネシア)を訪れた。
当初、米国への訪問を先に模索していたものの、オバマ大統領が多忙などの理由で先に東南アジアを訪問したとされている。
米国を初の外遊先として選んだ理由は、北朝鮮の核問題や尖閣諸島問題など、日本が直面する極めて重要な問題に対し、米国と共同で対応していく必要があるためである。
一方、中国外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官は21日、
「中国の国家主席がロシアを公式訪問する」
と発表。
習近平総書記は3月下旬に南アフリカで開かれる新興5カ国(BRICS)首脳会議にも出席する予定になっており、国家主席就任後初の外遊先がどちらになるかは確定していないものの、ロシアへの訪問が先になるとの見方が有力視されている。
習近平総書記が国家主席就任後の初の外遊先にロシアを選んだ理由は、
米国の「アジア回帰」政策への対応のためであろう。
中国政府は、米国の「アジア回帰」政策は中国を抑えるためとの疑いを抱いている。
これに関連し、中国現代国際関係研究院ロシア研究所の馮玉軍(フォン・ユージュン)所長は、グローバル戦略は現在、非常に重要な変化と調整が発生しており、今後の中ロ関係をどの様に位置づけるか、どの様に深化させるかは、両国にとって非常に重要な意味を持つと指摘する。
馮所長は
「中ロの最重要目標は国際戦略での協調であり、パートナー関係を強化することによって米国や日本に対抗していくべきである、
と多くの人が強調しているが、これは一面的な観点である」
と指摘、
「長い歴史を振り返れば、中ロ関係の根本は両国の安全および周辺環境において友好的な関係を維持することにある。
今年、両国間では石油や天然ガスなどエネルギーに関する提携が非常に大きく進展するだけでなく、軍事技術面の協力においても大きく発展するだろう」
と語った。
また、中国人民大学国際関係学院の金燦榮(ジン・ツァンロン)副院長は
「中ロ両国は密接なパートナー関係にあるものの、同盟ではない。
ロシアの心理状態は掌握しにくいため、今後の中ロ関係も予測し難い」
とした上で、
「中国政府は米国との折衝の前にロシアとの関係を強固なものにしたいと考えている。
具体的には、東シナ海での米国の盟友・日本との争いにおいて、
ロシアが中国を支持することを望んでいるのだろう」
と語っている。
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外交においてはロシアはしたたかだ。
冷戦時代の一方の雄であり、百戦錬磨の外交キャリアを誇っている。
中国と友好を結び、アメリカと意見を交わす。
すぐに、中国と組んでアメリカに敵対するポーズをとる。
中国のこれまでの国際外交の手腕ではとても太刀打ちできる相手ではない。
中国に天然ガスや石油を売り込み、ついでに武器も売る。
しかし、トップシークレットの部分は絶対に渡さない。
言い換えると、ロシアは中国をカモにしている。
カモになっても中国には当面、利益になる。
でもそれがピークに達すると、ロシアに対する不信感が生まれてくる。
なにしろ、長い地続きの国境線で睨み合う2つの大国である。
ロシアはそんな「そばにいる敵」に塩を送るほど甘くはない。
しばらくは「蜜」もどきだろう。
しかし、これがいつまでかは、疑問。
地政学的にみれば、誰にでもすぐに分かるのがこの2つの大国のありかたである。
ロシアはアメリカを牽制して、かつ中国の膨張を抑える。
この中米という二国をバランスよく操作したいというのが希望だろう。
そして、中国をロシア以上の強国にしてはならない、というのも国是になる。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年3月5日 8時35分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69981&type=0
「韓国、ロシアも含めた対日包囲網」構想は、
中国側の一方的な願望にすぎない―香港評論家
2013年3月2日、人民日報傘下の「環球時報」紙が中国政府は
韓国とロシアと協力して日本包囲網を構築すべきだ
とする記事を掲載したことについて、香港の軍事評論家・馬鼎盛(マー・ディンション)氏が自身のブログで
「中国側の一方的な期待にすぎない」
と指摘した。
馬氏は
日本に対する包囲網を構築することの実現可能性は極めて低いとし、その根拠として
「第二次世界大戦における勝利という成果はすでに過去の話になっている」
ことを挙げる。
●尖閣諸島問題についても、
1].中国が全軍を挙げて制海権・制空権を取ったところで領有権が得られるわけでもなく、
2].対米防衛線でもある第一列島線を突破できるわけでもない
としている。
韓国やミャンマー、フィリピン、シンガポール、ブルネイ、オーストラリアなど日本の首脳が積極的に訪問している国はいずれも中国脅威論を受け入れ、
米国の対中包囲網に加わっており、
中国人民解放軍の専門家がヤルタ協定とポツダム宣言を根拠に日本を押さえ込むことを主張していることについて
「第二次大戦以降の国際情勢が見えていない」
と指摘している。
また、竹島や北方4島が実質的に韓国とロシアの統制下に置かれているのとは異なり、尖閣諸島には日本の建築物があることから、韓国もロシアも中国を積極的に支援するとは考えにくいとしている。
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中国と韓国による包囲網というのは分かる。
韓国は、いま中国の忠実なポチになってしまっているから。
でも、ロシアが対日包囲網に加わる?、というのは少々ロシアを甘くみている。
というより中国があまりに甘すぎるということであろう。
ロシアは自国の利益のみに動く。
いまのロシアが対日包囲網を行なっても何らの利益にならない。
北方領土はロシアが実効的に管理しているし、それに対して日本は不当な圧力をかけるようなことはしていない。
またロシアとしては天然ガスをはじめとする地下資源を日本に売りたがっている。
むしろ、
「アメリカを牽制しつつ、いかに台頭する中国を牽制するか」
のほうが課題になっている。
このような「だったらいいな」論が飛び出してくるということは、
中国の目が曇っているというより、少々行き詰まっているといったほうがいいかもしれない。
【中国海軍射撃用レーダー照射】
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