●27日、環球時報は庚欣(カン・シン)日本JCC新日本研究所副所長の署名記事「専門家:中国を包囲する四大火薬庫=釣魚島紛争が最も危険」を掲載した。写真は2月10日、北京で行われた旧正月の廟会(縁日)で販売されていた「釣魚島ハンマー」。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年3月1日 0時6分
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<尖閣問題>中国を包囲する四大火薬庫=大国化を目指し激しく争う日中―中国紙
2013年2月27日、環球時報は庚欣(カン・シン)日本JCC新日本研究所副所長の署名記事
「専門家:中国を包囲する四大火薬庫=釣魚島紛争が最も危険」
を掲載した。
中国の東には、
①.台湾海峡、
②.朝鮮半島、
③.南シナ海、そして
④.東シナ海
という4つの火薬庫が存在する。
その影には日本だけではなく、米国が待ち構えている。
これらの火薬庫の共通点は3つ。
第一にいずれも米中の「ゲーム」の一環であるという点。
第二の共通点は、それぞれの問題は個別具体的なものであり、問題ごとに異なる取り組みが必要になるということ。
そして第三が主導権が大事だということ。
米国は問題解決の主導権を握ろうとしているが、
地縁的にみても総合的な実力に見ても
中国こそが主導権を握るにふさわしい。
さて、この4つの火薬庫の優先順位に変化が生じている。
この数十年棚上げされてきた尖閣問題はもともと優先順位は最下位だったが、今や最上位となっている。
そもそも日中の矛盾は極めて複雑だ。
過去100年にわたり東アジアの派遣をめぐり両国は対立している上に、
大国化を目指す道で両国の衝突は避けられない。
日本の目指す国連安保理常任理事国入り、平和国家から「普通の国」への転換にとって中国は大きな障害とみなされている。
いわば日本にとっても中国にとっても、相手国は大国化を目指す障害なのだ。
長年問題が棚上げされてきた小さな島が、なぜ今これほどの騒ぎを引き起こすのか、その背景にはこうした構図が存在する。
』
ものの1年前までは中国の経済力・軍事力の拡大の前にアジアはひれ伏し、
10年もたてば中華帝国の威容が周辺国を圧し、中国への朝貢が義務になるかと思われていた。
しかし、尖閣諸島事件であっという間に中国の権威は失墜した。
周辺諸国のアッチコッチで「反中もどきの煙」が立ち始めた。
中国は今、尖閣問題を「静かに、静かに」となだめている。
熱い戦争はない「静かな戦い」でと、やっきになって火消しをしている。
上の記事では「4つの火薬庫が存在する」と言っている。
「反中もどき」の火種は4つだけではなく、アジアの全てでくすぶりはじめている。
ちょっとした何かの衝撃で発火する危険性がある。
中華帝国の覇道はどうも道を塞がれたようである。
それが、たった一年でもたらされた。
政治とは恐ろしい。
突然、何かが起こる。
【中国海軍射撃用レーダー照射】
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