2013年3月6日水曜日

中国人の希望:環境食品汚染問題よりもマイホームと経済成長

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レコードチャイナ 配信日時:2013年3月5日 22時15分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70025&type=0

外交、環境問題はそっちのけ!
新政権に問いたいのは「持ち家」「経済成長」―13億人のアンケート

 2013年3月5日、中国では国会に相当する第12期全国人民代表大会(全人代)が開幕した。
 会期中に胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席・温家宝(ウェン・ジアバオ)首相が退任し、習近平(シー・ジンピン)総書記・李克強(リー・カーチアン)副首相による新政権が誕生すると見られている。

 これを受けて2日、中国の国営TV局・中央電視台(国際チャンネル)とシンガポール紙・聯合早報が共同でウェブアンケートを実施。
 「新しい国家首相に対して、いちばん質問したいことは?」
と問いかけ、6つの選択肢を提示した。
 5日午後4時時点で15万6383票の回答を集めている。結果は以下の通り。

■.不動産価格の高騰をどのように抑制し、
 国民の“マイホームの夢”を実現するのか?―9万727票(58.02%)
■.中国経済が成長を続ける過程で、何に留意したらよいか?―3万7270票(23.83%)
■.中国の教育制度にとって最大の問題は何か?―1万6109票(10.30%)

■.中国をめぐる現在の国際情勢についてどう思うか?
 外交で最大の難所に面しているのではないか?―4366票(2.79%)
■.食品や薬品をめぐる安全問題についてどう思うか?
 どうやってその安全を保障するか?―4067票(2.60%)
■.環境汚染問題を解決するにあたり、何をするべきか?―3840票(2.46%)

 結果を見て歴然とするのは、
●.連日のように報道をにぎわせている環境問題や、
●.尖閣諸島をめぐる対日関係を中心とした外交問題
に関心を払う人がほとんどいないということである。

 国民の最優先事項は、持ち家の獲得と経済面でのさらなる向上。
 「豊かな生活なくして、何も始まらない」
といったところか。


 中国人の求めることが外交問題でないことは分かっている。
 尖閣問題などというのは中国政府が意図的に作り出した社会不満のガス抜きにすぎない。
 では、その社会不満とはないか?
 つまり、さらなる経済成長であり、そこから導きだされる豊かな生活ということになる。
 その希望が減速しつつある今、それと反比例して不満が増幅しているということである。
 つい先年まで「10%」あった経済成長率は昨年は「7.8%」へ落ちてきている。
 今年は、何とか「7.5%」を維持したいという目標を掲げているが、おそらく「6%台」へ落ち込むと言われている。
 これから、徐々に、もしかしたら目に見える形で中国の経済成長が落ちていく。
 一時のテコ入れで上向くことはあっても全体的にその動きは止まらない。
 そんな中で無理して今後とも
 経済成長を目指せば、中国大陸という生態系はボロボロ
になってしまう。
 大気汚染、水資源汚染、そして農薬の使いすぎによってもたらされる土壌汚染、その地から生産される食物汚染、など恐怖の明日が待っている。
 さらには、これを回避する方法がないことがつらいところである。
 綺麗な空気よりも、喘息を患ってもお金、という社会風潮がすべてを決定する。
 それは、共産党、解放軍、政府に底深く蔓延する汚職体質によっている。
 あらゆるものに優先するのが、「ゼニ」であるという思想である。
 社会体制それ自身が、自分の財布をふくらませることのために作られている。
 なにより、お金をつかむことが自己の社会評価につながる世界が中国である。
 環境汚染とは金儲けの手段になり、経済を押し上げる喜ばしき事件だ、というわけになる。
 ピークを過ぎつつある中国に明るい明日はあるのだろうか?


レコードチャイナ 配信日時:2013年3月5日 18時9分 
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70020&type=0

中国の環境問題、「優先的に考慮される」―全人代報道官

 2013年3月4日、第12期全人代第1回会議は、人民大会堂1階の記者会見ホールで記者会見を行い、傅瑩(フー・イン)報道官が議事日程や全人代の活動について、国内外の記者の質問に答えた。

■環境問題が優先的に考慮される

人民日報記者:
 全人代は今後数年間、環境関連の立法と監督の面でどのような新たな措置を打ち出すか?
傅瑩報道官:
 私個人も環境問題に非常に関心を寄せ、毎朝カーテンを開けて今日は有害濃霧があるかどうかを見ている。
 私の家には娘用と私用と2つのマスクがあるが、まだ使ったことはない。

 改革開放の30年あまりで中国経済は急速に成長したが、同時に重い環境の代償、高いと言える代償を払ったことを、われわれは認めなければならない。

 全人代は一貫して環境立法を非常に重視しており、すでに関連する法律30本あまりを制定したが、生態系の観点から規範化を行うにはまだ遠い。
 全人代はこの問題で人民の声に注意して耳を傾け、積極的に対応し、環境保護立法を強化し、法律の実施に対する監督と検査を強化する。
 新しい全人代常務委員会は環境問題を重要かつ優先的な位置に据えて考慮すると信じている。
(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山) 




レコードチャイナ 配信日時:2013年3月6日 10時19分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70039&type=0

全ての問題の解決の鍵、「依然経済発展にあり」―温家宝総理

 2013年3月5日、第12期全人代第1回会議が北京市の人民大会堂で開幕し、温家宝総理が国務院を代表して政府活動報告を行った。 
 温総理は次のように指摘した。

 わが国の社会主義現代化のあらゆる成果は持続的で健全な経済発展を基礎に築かれたものであり、
 経済が発展しなければ、何事も成しえない。
 長期間社会主義初級段階にあるというわが国の基本的国情に変化はなく、人民の日増しに高まる物質文化需要と立ち後れた社会生産との間の矛盾という社会の主要矛盾に変化はなく、
 世界最大の発展途上国であるというわが国の国際的地位に変化はなく、
 わが国の全ての問題の解決の鍵は依然発展にある。

 経済建設を中心として堅持し、精神を集中して建設に取り組み、一意専心に発展を図らなければならない。
 重要な戦略的チャンス期をしっかりと把握し、
 発展の法則を尊重し、
 発展理念を革新し、
 発展の難題を解決し、
 経済発展方式の転換を加速し、
 発展の中で転換を促し、
 転換の中で発展を図り
さえすれば、持続的で健全な経済発展を必ず実現できる。
(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)



【中国海軍射撃用レーダー照射】


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