2013年3月12日火曜日

「中国嫌い」が増えるだけ:台湾処遇不満で東日本大震災二周年追悼式に中国が欠席



●NHKニュース


レコードチャイナ 配信日時:2013年3月12日 14時28分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70232&type=0

東日本大震災二周年式典、台湾への処遇不満で中国が欠席
…現地一般人の意見は?―中国版ツイッター

 2013年3月11日、日本政府主催で行われた東日本大震災二周年の追悼式に中国からの代表が欠席した。
 これは、指名献花の対象として台湾を加えたことに対する抗議表明とみられる。
 人民日報(電子版)が12日付で報じた。

 昨年の式典では、台湾を外した野田政権に多く批判が集まった。
 そこで、今年は「外交団・国際機関」としての位置づけで、台湾の対日窓口機関である台北駐日経済文化代表事務所を献花の対象に加えた。
 同日、中国外交部の華春瑩(ホア・チュンイン)報道官が記者会見でこれについて言及した。

 華報道官は台湾の処遇に断固反対の立場を示しながら、これを
 「台湾が中国の不可分の領土だとする日中共同声明の主旨と精神に反する。
 いかなる国がいかなる手段で“2つの中国”を企図しようとも、中国は断固としてこれに反対する」
として、不満と抗議の意を表明した。

 “中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトには、一般から多くのコメントが寄せられた。
 その大部分が日本への反感を表明しているが、
 自国政府の対応を弱腰と感じる向きや、
 “ひとつの中国論”そのものへの疑問も
 ごく少数ではあるが存在する。
 以下は寄せられた具体的な意見。

■日本への反感
●.「日本はこうして中国と台湾の内戦を焚きつけているのか!」
●.「日本は中台を分裂させるために台湾をひとつの駒にしているだけだ。
 利用されたら、あとは棄てるだけだろ」
●.「信用のない安倍。
 信用のない日本のマスコミ。
 信用のない日本」
●.「震災の時にあれだけガソリンやディーゼルオイルで支援したのにかみついてくるなんて。
 日本に良心というものはないのか」
●.「犠牲者の魂を悼むような場でも、中国の分裂を図ることは忘れない日本。
 何てことだ!」
●.「こうなったら国交断絶だ」
●.「日本は無頼漢のチンピラ国家だ!!
 歴史上も、現在も倭寇国家だ!!」

■自国対応への不満
●.「不満表明、それで?」
●.「尖閣諸島の日本国有化の時と同じさ、どうせ抗議しかできないんだ!
 いつもポーズばかりさ!」
●.「大国として強硬姿勢に出るべきだろ」
●.「抗議って何を抗議するのさ?
 式典に出席しなければそれでいいだろう!!!」
●.「いつも人様ばかり責め立ててないでさ、
 自国の庶民がどんな生活を強いられているか、振り返って見てみろよ」

■反感・抗議自体に疑問
●.「海外から帰国したばかりだけど、外国ではほとんどが台湾の存在を認めていることを知ったよ。
 僕を責めないでくれ、別に深い意味はない。
 ただ、事実を言うまでだ」
●.「中国社会と台湾社会を見てみよう。
 台湾の民衆は冷静だ。
 もし台湾を自国の領土に取り込みたいならば、中国社会は腐敗や汚職を撲滅しなければ。
 官僚機構が多すぎるのもよろしくない。
 庶民の意見は言っても通りっこないから無駄吠えになる。
 もし台湾が中国に戻って来ても、益を得るのは庶民ではない」



CRI 2013-03-11 20:15:39  
http://japanese.cri.cn/881/2013/03/11/181s205798.htm

中国、台湾代表の指名献花で日本に断固反対

 日本政府が11日に主催した東日本大震災2周年追悼式で、海外の国や地域の名前を読み上げる「指名献花」の対象に台湾を加えたことに対して、中国外務省の華春瑩報道官は同日の記者会見で、これに断固反対するという立場を改めて表明しました。

 日本政府が「指名献花」に「台北駐日経済文化代表事務所」を加えたことについて記者からコメントを求められた華報道官は
 「東日本大震災の発生後、中国政府と国民は日本国民にお見舞いと支援の意を示し、中国の台湾地区も日本国民に支援を提供した。
 しかし、日本は、今年の追悼式で台湾の代表を外交団や国際機関などの代表と同じように扱った。
 これは『中日共同声明』の原則と台湾問題に関する日本側の約束に違反したものだ。
 中国はこれに断固反対すると同時に日本に対して厳正な申し入れを行い、強い不満と抗議を表明している」
と強調しました。

 さらに
 「中国側は"二つの中国"と"一中一台"を目指す如何なる国による如何なる形式の企みにも断固反対する。
 このような企みは決して実現しない。日本側が過ちを正し、約束を守るよう要求する」
と述べました。(鵬) 



ウォールストリートジャーナル    2013/03/13 11:28 am
http://realtime.wsj.com/japan/2013/03/13/

日中、大震災追悼式問題で言い争い―韓国は欠席 

 日本と中国は、11日に行われた東日本大震災2周年追悼式をめぐり時宜をわきまえぬ論争をしている。
 これは、日本が台湾を独立国家として扱ったとして、中国が追悼式に出席しなかったことで起きた。

 菅義偉官房長官は12日、中国代表が式典を欠席したことは「残念だ」と述べた。
 台湾を自国領土だとしている中国は、追悼式での台湾の扱いが中国の一部だと認めた1972年の日中共同声明に反していると批判しており、菅官房長官は、これが理由で中国は大使を追悼式に出席させなかったと指摘した。
 式典は大震災による1万8000人以上の死者・行方不明者を追悼するために開かれた。
 日本政府の報道官は、式典には「約160人」の外交官が出席したとしている。

 中国外務省の華春瑩報道官は、同国は日本当局者に対して、台湾当局者が外交官と同列に扱われたことに「強い不満」を抱いていると伝えたと述べた。
 その上で、
 「われわれは日本が誤りを正し、約束に従うよう要求した」
と語った。

 現在の自民党政権下での台湾の扱いは、1年前の民主党政権が1周年追悼式で示した対応と好対照をなしている。
 北京とのより親密な関係を約束して2009年に政権の座に就いた民主党は、追悼式で台湾を出席国のリストから外し、台湾代表は企業など民間部門の代表者でぎっしりと詰まった席に座った。

 この民主党の措置は、震災後半年間での台湾からの義援金が180億円にも上ったことから、台湾へのひどい冷遇と受け止められた。
 台湾の義援金は、世界の127カ国・地域や機関からの2年間での義援金が合計175億円だったことと比べると極めて大きい。
 日本のメディアや野党は、当時の野田佳彦首相が外交上の非礼を犯したと批判。
 同首相は最終的に台湾に謝罪した。

 安倍晋三首相率いる、保守色の強い自民党は昨年12月、中国に対してもっと厳しい姿勢で臨むことなどを約束して総選挙に勝ち、野田政権を追いやった。
 だが、NHKによると、安倍首相の報道官は先週、記者団に対して今回の追悼式典では台湾が最重要な外国代表リストに入ると述べていた。

 菅官房長官は、中国の抗議は、
 「式典の目的と、台湾からわが国に行われた支援に感謝の気持ちを伝えることを否定的にとらえたもので残念だ」
と語った。

 日本との関係が緊張しており式典に出席しなかった近隣諸国は中国だけではない。
 韓国政府も式典に代表を送らなかった。
 菅官房長官は、これは韓国による抗議ではなく、「事務的ミス」の結果だと述べたが、ミスを犯したのが日韓どちらなのか、どのようなミスだったかについては明らかにしなかった。
 在日韓国大使館の広報担当者も12日、同様の説明をし、式典をめぐっては両国間に問題はなかったとしただけで、詳細には触れなかった。

記者:Toko Sekiguchi
原文(英語):Japan, China Bicker Over 3/11 Service
』 

 これでは日本人のなかに「中国嫌い」の数をどんどん増やしていくだけだ。
 もしかしたら中国は作為的に
 「日本人の中国嫌いの増殖を試みている」のかもしれない。
 もはや中国というところは、論議の噛みあうところではなくなりつつあるのかもしれない。
 どんどん国際常識から外れていく。
 中国はどこへいくのだろうか?


朝鮮日報 記事入力 : 2013/03/12 11:07
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/03/12/2013031200885.html

日本政府主催の大震災追悼式 韓国と中国代表は欠席

【東京聯合ニュース】
 日本政府が11日に主催した東日本大震災2周年の追悼式に、韓国と中国の代表が欠席した。
 在日韓国大使館の関係者は
 「韓日双方の意思疎通の過程でミスがあったため」
と話している。

 日本外務省は先月、韓国を含め日本にある各外国公館に対しファクシミリで行事日程を知らせ、出欠を確認した。
 その際、韓国は連絡ミスで、出席の意思を伝えられなかったもようだ。

 震災発生当時、韓国は直ちに救助隊を派遣し、国民も積極的に募金運動を展開した。
 昨年の追悼式には韓国政府代表として申ガク秀(シン・ガクス)駐日大使が出席し、今年も震災2年にあたり、日本のメディアに寄稿したり、短文投稿サイト「ツイッター」を通じ追悼や韓日友好の意を示したりと活発に動いていたが、肝心の追悼式には出席できなかった。

 一方、中国は追悼式に出席予定だったが、行事進行における台湾の扱いをめぐり不満を表明。出席をとりやめたとされる。

聯合ニュース


 韓国の欠席は言い訳をしているようだが、意図的であろう。
 でも、ちょっと大人気ない。
 これでまた、日本と韓国の隙間は大きくなっていき、「反韓」が勢いをもつことになる。
 韓国も意識して「日本離れを実行」しているようである。
 「日本はいらない」ということなのだろう。
 この政権、果たしてこれから来るであろう不景気に耐えられるであろうか。
 今後の韓国の行動は「中国と連れそうように」となるだろう。
 中国が「右向け」といえば右に向かざるを得ない状況に自ら貶めているようである。

 下が「言い訳記事」である。

朝鮮日報 記事入力 : 2013/03/13 07:48
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/03/13/2013031300371.html

【記者手帳】事務的ミスで震災追悼式を欠席した韓国  

 11日午後、東京・国立劇場で行われた日本政府主催の「東日本大震災2周年追悼式」。
 約140の国や国際機関代表の名前が読み上げられると、代表らは壇上に上がって献花した。
 しかし、日本の隣国である韓国と中国の代表の姿はなかった。
 くしくも独島(日本名:竹島)と尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題で昨年、外交的な確執があった2国の代表が欠席したのだ。
 両国の代表は昨年の1周年追悼式には出席していた。

 ある日本人記者は
 「外交的な確執があるため、災害に関する追悼式にも代表を送らなかったのだと思った」
と語った。
 実際に中国は、日本政府が国名や団体名を読み上げる「指名献花」に昨年は含まれていなかった台湾を入れることに反発して欠席した。
 中国政府は事前に
 「台湾代表を外さなければ欠席せざるを得ない」
と日本政府に通知していた。

 しかし、韓国の欠席は大義名分や外交的な確執ではなく、「ファクス受け取りミス」が原因だった。
 遅まきながら追悼式のニュースを聞いたシン・ガクス駐日韓国大使は11日夜、河相周夫外務事務次官に電話をかけ
 「式典欠席は事務的ミスで、欠席しようという意図は全くなかった」
と説明した。
 ある韓国大使館関係者は
 「大使館にはあちこちからファクスがたくさん来るため、職員が間違えたようだ」
と語った。

 菅義偉官房長官は12日の記者会見で、台湾問題により欠席した中国について
 「極めて遺憾で、残念だ」
と述べたが、韓国については
 「先方の事務的ミス」
として理解を示した。

 だが、約140カ国・機関の外交使節が出席した追悼式で韓国だけが「事務的ミス」を犯した理由について、日本人は理解しがたい様子だ。
 ある日本人は
 「政府主催の追悼式を開くことは新聞でも事前に報じられていた。
 韓国が日本を無視する傾向はますますひどくなるのでは、という思いが拭い切れない」
と話した。

 尹炳世(ユン・ビョンセ)外交通商部(省に相当)長官が国会の聴聞会で
 「米国・中国・日本・ロシア」
と外交優先順位を付け、批判を浴びたのもついこの間のことだ。



レコードチャイナ 配信日時:2013年3月15日 8時39分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70326&type=0

中国と安倍首相の間に流れる不穏な空気
 =東京裁判への答弁、震災追悼式での台湾の扱いに反発―台湾メディア

 2013年3月14日、台湾・中央社によると、安倍晋三首相が12日の国会で極東国際軍事裁判(東京裁判)について
 「戦勝国の判断による断罪」
と答弁したことについて、中国外交部は
 「歴史を正しく認識し、深く反省しなければアジア近隣諸国との関係は改善できない」
と発言した。
 RFI中国語版が伝えた。

 中国外交部の華春瑩(ホア・チュンイン)報道官は定例記者会見で、
 「日本の軍国主義が起こした侵略戦争は世界、とりわけアジアの被害国の国民に深刻な災難をもたらした。
 極東国際軍事裁判は国際社会による日本の軍国主義に対する正義の判決であり、戦後の国際秩序の重要な基礎である」
と述べた。

 また、11日に開催された東日本大震災二周年追悼式について、安倍首相は自身のFacebook上に
 「昨年行われた慰霊式典では、台湾の代表は招待され出席していたにもかかわらず名前すら読み上げられませんでした。
 震災発生時、台湾は世界のどの国よりも多額の200億円を超える義援金を贈ってくれた大切な日本の友人です。
 台湾の人々の気持ちを傷つける非礼な対応でした。
 今年はこの対応を改め、台湾に対し感謝の意を込めて「指名献花」をしていただくことにいたしました」
と書き込んだ。

 安倍首相は台湾の代表の取り扱いを理由に中国代表が欠席したことにも触れ、
 「このことに対して中国が代表を送らなかったことは大変残念なことであります。
 しかし私達はこれからも礼儀正しくありたいと思います。
 そして多くの支援をいただいた台湾をはじめ全ての国に対して、感謝の思いでいっぱいであります」
と述べた。

 昨年の東日本大震災一周年追悼式では、民主党の野田政権が台湾の羅坤燦(ルオ・クンツァン)駐日副代表に対し、外交使節団・国際機関向けではない一般席を用意する待遇で扱い、指名献花の対象にも加えなかった。
 この扱いが野党をはじめとする国会議員の反発を呼び、野田首相が謝罪するに至った。





【中国海軍射撃用レーダー照射】


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