●7日、日本英字紙ジャパンタイムズ電子版は記事「中国を敵に変える」を掲載した。中国が領土問題で粗暴な振る舞いを見せるようになった背景を分析している。写真は北京市天安門の獅子の石像。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年2月11日 7時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69303&type=0
東アジアが迎えた転換期
=中国の粗暴な外交と封じ込め政策の是非―日本英字紙
2013年2月7日、日本英字紙ジャパンタイムズ電子版は記事
「中国を敵に変える」
を掲載した。8日、環球時報が伝えた。
現在の東アジアの情勢と、「火薬庫」と称された100年前のバルカン半島とを比較して論評する国際メディアが増えている。
今や中国は東アジア最大の政治・経済強国となり、世界政治の新たな中心となった。
しかし
この3年間、中国は複数の隣国に脅しを繰り返し、その粗暴な行為は過去30年間で築き上げてきたものを無に帰している。
この中国の問題を考える上でいくつか押さえておくことがある。
①.まず中国はこれまで世界的な大国となった経験はないということ。
②.中国は大陸国家であり、海洋に向かうというのは新たな展開だ。
米国がかつてのような主導的な地位を担えなくなっているという変化もある。
また
中国にとっては経済的な得失以上に国家の地位のほうが重要だ
ということも知っておくべきだろう。
今の東アジア情勢は上述したような転換期の只中にある。
このような状況で中国の期待が阻まれるような事態があれば戦争が起きかねないが、
「中国に対する融和政策」
もまた衝突につながるリスクがある。
ただ
「中国に対する封じ込め政策」
は中国の敵意を刺激する可能性がある
ことは踏まえて置くべきだろう。
マルコム・フレーザー元オーストラリア首相は、
米国のアジアへの帰還戦略は中国を敵に変える可能性がある
と懸念していた。
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ここで問うべき問題は、なぜ、
「この3年間、中国は複数の隣国に脅しを繰り返し、その粗暴な行為は過去30年間で築き上げてきたものを無に帰している」
ような粗暴な外交をしているのだろうか、
ということだろう。
この回答が正しく導き出されれば、東アジアに平和が戻ってくる。
中国は基本的に大陸国家であり、海洋に乗り出したとしても、海洋国家としては未熟である。
この展開を支えるものはいまのところ何も見当たらない。
よって、アジアの海洋国家になりえても、アメリカのような世界の海洋国家には成り得ない。
よってアメリカのように世界の主導的な位置は占めにくい、ということである。
多くの民主国家は
「国民のための国家」
である。
しかし、中国はそうではない。
「国家のための国家]
である。
言い換えると、
「中国にとっては経済的な得失以上に国家の地位のほうが重要」
ということになる。
よって、基本的に世界ルールとは合致するところがなく、馴染みにくい。
少なくとも、中国は万博までは、慎重な外交を展開し、友好を是としてきた。
しかし、それが終わった途端の中国の変身はおそるべきものであった。
いったい、何があったのか。
そこが、これからの中国を読み解くカギになり、
これからもその恫喝粗暴外交が続くようなら、
東アジア諸国は、心してかからねばならず、
「中国を敵」とする心つもりも合わせて持っていなければならなくなるだろう。
中国の変身は実にドラマチックである。
なにが中国をそうさせたのか?
「世界不思議発見」の一つとなるだろう。
【中国海軍射撃用レーダー照射】