2013年2月11日月曜日

中国の大気汚染:日本政府と東京都、中国に技術支援の意向、意見さまざま



●11日、中国で今年に入ってから急激に深刻となっている大気汚染を受けて、対岸の日本が対策に動いた。有害物質PM2.5が日本にも飛来しており、環境省が緊急対策を発表している。写真は旧暦の大晦日を迎えた遼寧省大連市。新年を祝う花火と爆竹で空気がかすんでいる。



レコードチャイナ 配信日時:2013年2月11日 14時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69332&type=0

中国の大気汚染、日本政府が援助に動いた
…大多数が「支持」「歓迎」―中国版ツイッター

 2013年2月11日、中国で今年に入ってから急激に深刻となっている大気汚染を受けて、対岸の日本が対策に動いた。
 有害物質PM2.5が日本にも飛来しており、環境省が緊急対策を発表している。

 環境省は8日、日本国内におけるPM2.5の観測網拡大、健康に与える影響の調査、汚染物質の濃度が基準値を超過した場合の警報などについて、新たな対策案を発表した。
 しかし、これで汚染そのものを撲滅できるわけではない。
 日本政府は中国に対し、改善策の技術支援を行う意向を示したという。
 東京都も北京市に技術協力を提案したとの報道もある。
 かつて高度成長時代に日本自身が経験した教訓を新興国と共有していくことになるが、これは当然、中国だけの問題ではなく、日本国民の健康にとっても必要な動きとなろう。

 10日、中国のビジネス誌・財経は“中国版ツイッター”の公式アカウントを通じてこのニュースを報じた。
 これは中国のユーザーの大きな関心を惹いたようで、11日午前11時の段階で800件以上ものコメントが寄せられている。
 大多数で「歓迎!」「支持!」との声が聞かれている。以下、その具体的な内容。

■背に腹は代えられない―歓迎、支持の声

●.「援助を受け入れよう、われわれはもうこんな環境では生活できない!」
●.「恥じ入ります。
 だけど…感謝します。早く来てください」
●.政治と環境保護は切り離して考えよう」
●.「サッカーも環境問題も同じだよ、中国の病巣はもう技術面だけの問題じゃないんだ」
●.「誰かさんが『これは日本の陰謀だ』なんて騒ぎ出さないことを望むよ」

●.「いや、自分(=日本)のところにも被害が及んだから動かずにはいられないんだって」
●.「面子にこだわってないで助けをお借りしようよ」
●.「高校の地理で習ったよ。酸性雨やらなんやら、みんな中国のせいで日本に影響したって」

■日中関係の改善にも期待

●.「これも日中関係改善へのひとつの模索」

●.「“来る者拒まず”でいこう。我が国の環境問題にとってもよいことだし、民間レベルでの交流が日中友好の基礎になるはず」

■環境問題は世界の問題だから…

●.「環境汚染は各国の共同責任。

 ひとつの国が何かしたからと言って徹底的に解決できる問題じゃない。
 世界が協力しなければ」
●.「この地球村では、誰もが1人で生きているわけではない。 
 互いに影響しあって生きている。もし誰かが悪事を働いて他人に迷惑をかければ、非難されるのは当然のこと。 
 もしどこかに暴君がいて、これに虐げられている人々がいたら、これは彼らだけの問題ではないんだ。
 どこかの家がゴミ屋敷と化していて、その敷地からハエやら何やら飛んできたら、お隣りさんはきっと文句を言いに行くだろ?
 こんな時にもし、(中国政府が)『内政干渉だ』なんて言い出したらどうする?
 こんな時にも自分のメンツを優先させたら?」

■それでもまだ、こんな声も

●.「もし援助を受け入れたら尖閣は日本のものになるの?」
●.「唯一の交換条件は尖閣の明け渡しだろ?」
●.「これって侮辱?それとも心からの好意?」
●.「海外勢力による内政干渉に断固反対する!
 君らの助けは必要ない!
 我々は大国として、これまで一貫して国際援助を必要としてない。
 我々の習近平(シー・ジンピン)総書記がきっとすぐに解決方法を編み出してくれる。
 中国人民は鉄の意志で天災にも人災にも打ち勝つのだ」
●.「日本はまず原発問題をどうにかしろ、汚水を海に垂れ流すな。
 自分の国さえ管理できていないのに他人に口出しするな。
 中国もしっかりしてくれ、環境問題くらい制圧できないのか?」


 日本が援助に動く、という記事は下のもの。


レコードチャイナ 配信日時:2013年2月10日 12時33分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69301&type=0

<大気汚染>日本政府と東京都、中国に技術支援の意向―中国紙

 2013年2月9日、銭江晩報は記事
 「日本政府、PM2.5対策のため中国政府に技術支援の意向」
を掲載した。

 8日、日本の環境省はPM2.5の緊急対策を発表した。
 日本国内の観測網拡大、健康に与える影響の調査、汚染物質の濃度が基準値を超過した場合の警報などについてだ。
 また日本政府は中国に対して汚染改善の技術支援を行う意向を示したという。
 さらに国だけではなく、東京都も北京市に技術協力を提案したと報じられている。

 1月以来、中国の中・東部で繰り返し出現する濃霧と大気汚染は日本でも大きな注目を集めている。
 先日、在北京日本大使館は邦人向けの説明会を開催した。
 深刻な汚染に出席者からは予防法はないのか、日本に影響があるのではと不安の声が上がっていたという。

 日本JCC新日本研究所の庚欣(ゲン・シン)副所長は、
 「日本は高度経済成長時代に水俣病など多くの問題に直面した。
 日本は当時の教訓と経験を新興経済体に伝えるべきだ」
と話している


 「中国は日本を必要としていない」がゆえの尖閣問題への強硬姿勢であろう。
 よって、日本からの援助は、どうも自尊心が大きく傷つけられることになる。
 はて、どうなるだろうか。

 サーチナニュースでは。


サーチナニュース 2013/02/10(日) 13:22
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0210&f=national_0210_020.shtml

東京都が北京市に汚染改善技術の提供を申し出=中国版ツイッター

  深刻な空気汚染が続いている中国だが、
 猪瀬東京都知事が北京市に対し、都が持つ技術やノウハウを提供する考えがあることを伝えた
 中国メディアの環球時報が中国版ツイッター・微博に設けた自社アカウントで報じた。

  環球時報は微博アカウントで、共同通信のニュースを引用し、
 東京都は友好都市である北京市に対し、環境改善の技術援助をする用意があるとの親書を送った
と伝えたところ、中国人ネットユーザーが賛否両論のコメントとともにリツイートした。

  賛成の意見には
●.「北京は積極的に協力して謝意を表すべきだ」、
●.「小日本、どうもありがとう」、
●.「発電所の脱硫装置の技術は、多くが日本から来ている。環境保護技術に日本の助けは不可欠だ」
などの意見があった。

  しかし、全体的には反対意見の方が多く、
●.「日本なんて信じられるか? 」、
●.「中国人よ、騙されてはいけない! 」
と注意を呼びかけるコメントや、
●.「まずは日本の放射能汚染をコントロールしてから言えよ」、
●.「まずは放射能漏れをどうにかしろ」
など、日本にも問題があると指摘するコメントもあった。

  また、技術移転に伴う費用を心配するユーザーもいて
●.「低価格または無料ならすばらしい。
 でも高く売りつけるなら日本を蔑(さげす)むね」
という主張が寄せられた。
 さらに自己中心的なコメントもあり、
●.「技術が入ってくるのはいいが、人は入ってくるな」
という主張があった。

  だが、大気汚染の問題は深刻であることを自覚したユーザーもいて、
●.「われわれはこの機会によく反省すべきだ。
 環境を保護し、できるだけ改善しないと。
 ここは俺たちの住むところなんだぜ。
 政府の対策に期待したい」
というコメントもあった。



レコードチャイナ 配信日時:2013年2月22日 10時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69658&type=0

中国の大気汚染、6大重点業界で排出規制を実施へ―中国メディア

 2013年2月21日、人民日報によると、今月19日に開催された中国環境保護部常務会議で、重点地域において大気汚染物質の排出規制を実施することが決定された。

 会議によると、このたび特別排出規制の対象となったのは、
 19省(区・市)、地級市以上の47都市における
▽.汚染の6大重点業界(火力発電、鋼鉄、石油化学、セメント、非鉄金属、化学工業)、
▽.石炭燃焼工業用ボイラーの新規建設プロジェクト
▽.火力発電・鋼鉄・石油化学工業・石炭燃焼工業用ボイラーの既存プロジェクト。

 2013年3月1日以降、これらの地域における新たな火力発電、鋼鉄プロジェクトでは、大気汚染物質の特別排出規制を実施する。
 石油化学、化学工業、非鉄金属、セメント業界および石炭燃焼工業用ボイラーのプロジェクトは、関連の排出基準改定が行われ、基準値が明確化された後に排出規制を実施する。
 47都市の市街地内では、火力発電の石炭燃焼ユニットの既存プロジェクトで2014年7月1日より煤塵排出規制を実施する。
 鋼鉄業界の焼結(ペレット)設備では、2015年1月1日より粒子状物質の特別排出規制を実施する。
 石油化学業界、石炭燃焼工業用ボイラープロジェクトは、関連の排出基準改定が行われ、基準値が明確化された後、設定された過渡期終了後に揮発性有機化合物と煤塵の排出規制を実施する。

 会議では、
 「深刻な大気汚染は国民の健康を損なうのみならず、生態環境の破壊につながる。
 厳格な大気環境管理措置を講じて重点地域の大気汚染物質特別排出規制を実施し、汚染物質の増加量を厳しく抑制し、産業構造のアップグレードと企業の技術進歩を強制的に推し進め、大気環境を改善し続けていかなければならない」
との見方が示された。
(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/内山)




レコードチャイナ 配信日時:2013年3月5日 2時18分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69989&type=0

大気汚染対策、日本からの支援に難色
…庶民からも警戒心むき出しのコメント殺到―中国版ツイッター

 2013年3月2日、大気汚染が中国で深刻な問題となっており、その原因となっている超微粒子「PM2.5」が日本にも飛来しているが、石原伸晃環境相によると、
 日本が申し出ている技術協力に対し、中国は難色を示している。

 環境省は先月初旬、PM2.5対策として中国への技術協力を呼びかけることを盛り込んでいた。
 具体的には観測機器の無償提供や、研究者の受け入れを申し入れたという。
 これには、尖閣問題に絡む日中関係改善の一助になればとの希望もあったようだが、
 中国側の態度はかたくなだ。

 ニュースが報道されると、“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトでも、穏やかならぬ反応が見られた。 
 大部分のユーザーが自国政府の拒否姿勢にならって、警戒心をむき出しにしている。
 以下はその代表的な投稿内容。

●.「積極的に受け入れられなくて当然。
 中国を『助ける』なんて言っているが、結局はただの商売根性、金儲けの口実だろ」
●.「無償だなんて、どこから見返りを得るつもり???」
●.「いらないと言っているのだから放っておいてくれ。
 自国にPM2.5が飛んでこないようせいぜい策を練るんだな」
●.「まず自国の原発問題を解決してくれ。
 世界中の人たちが放射能に汚染された魚を食べる羽目になるから!!!」
●.「自分らの健康にかかわるから積極的に支援すると言ってくるのだろう」

●.「日本以外に技術提供できる国はないの?
 なぜわざわざ敵人に助けを求めねばならない?」
●.「中国の環境問題で日本の手を煩わせる必要なんてないんだ。
 環境対策という大きな経済利益を、敵国の日本に渡してはならない」

●.「技術の無償提供なんてありえない。
 大気汚染策によって、日本は尖閣問題における中国の譲歩を引き出そうとしているだけだ」

一方で、せっかくの協力申し出を受け入れない自国政府に対して不満を感じる声も一部、聞かれた。

●.「我々と同じく漢字を書き、同じくお米を食べる民族だよ。
 何もこんな対応をすることはないじゃないか」
●.「やっぱりメンツか!
 メンツと国民の命や健康、どっちが大事なんだ!」
●.「官僚どもめ、くたばれとしか言えない!」
●.「積極的に支援を受け入れたいが、残念ながら俺は官僚じゃない」






【中国海軍射撃用レーダー照射】



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