●12日、深セン市投資会社幹部・白文涛氏は「北朝鮮の核実験は中国の60年来の外交思想を徹底的に打ち砕いた。中国は思想や主義、制度に基づく外交を行っている。このままでは国はいずれ滅びてしまう」と指摘している。写真は北朝鮮関連の写真を見るネットユーザー。
レコードチャイナ 配信日時:2013年2月16日 15時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69396&type=0
<中華ボイス>思想や主義に基づく中国の外交、このままでは国が滅びる―中国投資会社幹部
2013年2月12日、北朝鮮は3回目となる地下核実験を行ったと発表した。
中国は核実験に反対してきたが、北朝鮮は強行する形で実験を実施。
これを受けて、英公共放送BBCの駐北京記者は
「北朝鮮がもはや中国の存在を重んじなくなったことに、中国はおそらく憂慮を深めているところだろう」
と報道している。
中国の深セン市投資会社幹部・白文涛(バイ・ウェンタオ)氏は、
「北朝鮮の核実験は中国の60年来の外交思想を徹底的に打ち砕いた。
対北朝鮮やベトナム、アフガニスタンやイラクなど中国の外交は悲惨なものだ。
失敗の原因となっているのは、中国の外交が国家利益の最大化を出発点にしておらず、思想や主義、制度に基づく外交を行っていることだ。
この外交が継続されれば、国はいずれ滅びてしまう」と指摘している。
』
「対北朝鮮やベトナム、アフガニスタンやイラクなど中国の外交は悲惨なものだ」
大言壮語は誰でもできる。
だが、外交には「相手の声を聞く」という姿勢が必要である。
中国にはそれができない。
中華外交が行き詰まってきている。
近い将来アメリカを抜いて世界ナンバーワンになれる、なんて歯の浮いた戯言に乗ってしまうようでは本当に中国は危ない。
中国周辺は徐々に「中華包囲網」というより、
「中国を恐れない国々のベルト」
が出来上がりつつあるように見える。
「中国はピークを過ぎた」
と判断しているということであろうか。
「この外交が継続されれば、国はいずれ滅びてしまう」
というのは、リアリテイがある言葉かもしれない。
日本が中国と事を構えている限り、周辺国は自由を保証されているようなものである。
周辺国の動きはどんどんと活発化していくだろう。
日本と中国に二股をかける仕草が多発するだろう。
ということは、中国があなどられはじめてきている、ということになる。
日本が実効支配している尖閣諸島は、軍事奪取しないかぎり「中国固有の領土」という掛け声は虚しく響くだけである。
軍事奪取できない中国をみて周辺国は中国の限界を知ってしまう。
「なんだその程度か!」 と。
「尖閣諸島問題は中国にとってアキレス腱」
だったということだ。
「巡視船の鬼ごっこ」程度では周辺国は納得させられない。
国内のガス抜きに尖閣を使ったのだろうが、それが裏目に出てきている。
中国は長年の血肉を分けた弟分の北朝鮮にまで見限られはじめてきたということであろうか。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年2月16日 10時6分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69450&type=0
中国が北朝鮮に制裁、羅先経済特区の共同開発案が一時凍結―米華字メディア
2013年2月14日、米華字ニュースサイト・多維新聞は記事
「韓国メディアが明かした、中国はすでに北朝鮮に経済制裁を実施」
を掲載した。
14日付の韓国メディアは、中国が他国に先駆け、北朝鮮に対する経済制裁を実施したと報じた。
北京の消息筋によると、昨年、中国と北朝鮮の共同開発が決まった羅先経済特区の計画を一時凍結、再考することになったという。
また、中国の制裁を恐れ、複数の北朝鮮貿易会社が名称を変更して新たな銀行口座を開設したり、既存の口座から現金を引き出す動きがあったという。
中国が国連安保理の制裁決議案に賛成票を投じた後こうした動きは加速している。
中国は北朝鮮を「血盟の兄弟」と位置づけ、これまでも制裁には消極的だった。
しかし今回は異例ともいえる姿勢を打ち出している。
』
『
朝鮮日報 記事入力 : 2013/02/17 09:28
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/02/17/2013021700187_2.html
【コラム】中国の対北カードにも「有効期限」がある
中国は北朝鮮の核・ミサイルによる挑発に強い圧力を加えられない一因として、
北朝鮮の強いプライド、中国に対する不信と反発を挙げる。
中朝関係には確かにそういう一面がある。
特に北朝鮮指導部には中国に対する不信が根強い。
1950年代に金日成(キム・イルソン)主席は毛沢東氏の軍事支援を受けたが、中国の影響力を断ち切るために政権内から親中勢力を取り除いた。
抗日運動家出身で、中国軍の彭徳懐総司令官の友人である武亭(ム・ジョン)第2軍団長をはじめ、方虎山(パン・ホサン)、朴一禹(パク・イルウ)の両氏ら延安派(北朝鮮内部の親中派)数百人が粛清された。
金正日(キム・ジョンイル)総書記も同様で、韓国の企業関係者と会った際「中国を信用していない」と語った。
金正日総書記は訪中経験談とともにそう語ったという。
「私が北京に到着すると、中国はわれわれに相談することなく、翌朝に万里の長城を見物する日程を組んだ。
私は体の調子が悪いと言って、部下を行かせた。
なぜ行かなかったか分かるか。
万里の長城を見ろというのは、
『朝鮮は万里の長城の外にある小さな国だから、身の処し方に気を付けろ』
ということではないのか」
金正日総書記は1992年に中国が韓国と国交を樹立すると、裏切られたといって、7年間も交流を中断した。
息子の金正恩(キム・ジョンウン)氏は旧正月に世界30カ国の首脳に年賀状を送ったが、中国の指導者には送らなかった。
中国は北朝鮮の年間必要とする食糧不足分の半分(30万-40万トン)と原油消費量の半分(50万トン)を無償で提供している。
その気になれば、原油と食糧の輸出を中断し、北朝鮮経済に大打撃を与えることができるが、そのカードはなかなか切らない。
プライドが強い北朝鮮が簡単に中国に屈服するとは思えず、副作用が大きいことも考えられるためだ。
経済的な圧力カードが通じなければ、それ以上の切り札はなくなる。
そして、中朝関係が破綻すれば、日米軍事同盟に対抗するための「戦略的資産」を一つ失うことになる。
中国がこれまで北朝鮮の非核化よりも北朝鮮の政権安定を最優先し、北朝鮮に対する圧力を自制してきたのには、そうした戦略的な計算が背景にある。
しかし、北朝鮮が名実共に核保有国となった場合、そうした計算は通じにくくなる。
北朝鮮が3回目の核実験で小型核弾頭の大量生産体制を整えれば、日本と韓国で核武装論争が起こり、日米によるミサイル防衛(MD)体制が拡大強化される可能性が高い。
また、北朝鮮が核不拡散のカードで国際社会に見返りを要求し、米国などがそれを拒否した場合、戦争の暗雲が北東アジアを覆うことも考えられる。
そうした状況で北朝鮮が食糧とエネルギーのために中国に従うことはないだろう。
北朝鮮が核保有国になれば、中国が守ろうとする基本的秩序は意味を失うことになる。
だとすれば、現時点で最善といえるのは、一段階強化した「アメとムチ」で北朝鮮自らが核実験を中止するように仕向けるしかない。
圧力カードは、核を放棄しなければ、国際社会による全方位的な圧力で政権崩壊に至ることもあり得るという危機感を北朝鮮に抱かせるものでなければならない。
同時に北朝鮮が核を放棄すれば、政権安定と経済再建の道が開かれるという確信を与えるものである必要がある。
ここで最も重要なのは中国の役割だ。
仮に北朝鮮がそれを乗り越え、核武装の道へと一歩踏み込めば、中国が持つ北朝鮮に対するてこ入れは効果が著しく低下しかねない点を深刻に考えるべきだ。
中国はカードの有効期限が切れる前に韓米と共に北朝鮮の考えを変えさせることができる「アメとムチ」のリストについて話し合うべきだ。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年2月18日 17時17分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69522&type=0
北朝鮮の核実験より体制崩壊が怖い?
中国のジレンマ、海外メディアが指摘―中国紙
2013年2月18日、環球時報(電子版)は、北朝鮮の核実験に対する各国の制裁強化を受け、海外メディアが
「中国にとっては核実験より北朝鮮の体制崩壊の方が脅威だ」
と伝えたと報じた。以下はその概要。
北朝鮮の核実験は、世界規模の“政治的地震”となった。
欧州連合(EU)は単独での制裁強化を決定。
米国、日本、韓国も今後強い措置を打ち出すとみられる。
日本メディアは
「(各国が)北朝鮮に対し最も強硬で厳しい姿勢で臨む」
と表明した。
一方、西側諸国の間には
「北朝鮮は1950年代からさまざまな制裁を受けており、すでに“免疫”ができている。
制裁が徒労に終わる可能性があり、最終的に“核爆弾”が破裂する恐れもある」
と懸念する声も出ている。
世界的な北朝鮮非難拡大を受け、中国も制裁への同調を強いられる可能性がある。
しかし、韓国ソウル国民大学の専門家は
「中国は『核はあっても比較的安定した北朝鮮』と『核はないが不安定な北朝鮮』の間で揺れている。
中国は核よりも北朝鮮の体制崩壊の方が恐ろしいのでは」
と指摘。
日本メディアは
「中国は北朝鮮に厳しく対応しても、放り出しはしないだろう」
とみている。
』
【中国海軍射撃用レーダー照射】