●21日、香港メディアは尖閣問題はインドにとって中国をけん制する絶好の機会だと指摘した。写真はインドのデリー。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年2月23日 8時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69670&type=0
インドにとっての尖閣問題、中国けん制の絶好機も―香港メディア
2013年2月21日、香港の中国評論通訊社は
「日中の尖閣諸島領有問題とインドの選択」
と題した記事を掲載した。
尖閣問題は決着を見ないまま一定の期間が経過していまい、
日本と中国、台湾のみならず、米国やフィリピンなど周辺諸国を巻き込んだ東アジア全体を揺るがす問題に発展している。
そうした中、インドは90年代から東アジアとの関係を重視するルックイースト政策を掲げている。
ニューデリー政策研究センター(CPR)のブラマ・チェラニー氏は日本・中国・インドの3カ国が三国志さながらに競い合う状況はアジアの歴史にこれまでなかったと指摘。
インド国内では日本と協力関係を結んで中国を抑制すべきだとの声もあり、
尖閣問題は少なくともインドにとっては中国をけん制する絶好の機会だとみられている。
しかし、
日米の同盟関係が強化されれば日本にとってインドの存在は弱まる
ことになり、東アジア経済の勢いを借りたインドの経済発展加速や日本が 2006年に提案したデリー・ムンバイ産業大動脈構想(DMIC)を推進させるもくろみも外れ、
インドにとっては何の利益にもならないことから選択が難しくなっている。
ある専門家は、現在のアジア情勢は20世紀初頭のヨーロッパに似ている部分があるとし、同じ轍(てつ)を踏まないためには協力を進め、地域の安全を脅かさないような努力をする必要があると指摘、
その意味ではインドが尖閣問題を好機とせず、日本とも反中国の協力関係を結ばないことがアジア全体の利益につながるとしている。
』
香港の新聞なので、インドが日本に接近しないようにプレッシャーをかけている。
記事の冒頭で尖閣問題は日中のみならず、フィリッピン、アメリカ、さらには周辺諸国を巻き込んだ問題に発展している、としている。
中国としては尖閣問題の処理を間違えた、
ということから問題が発生している。
日本がかくも強く出てくるとは思わなかったのだろう。
日本の強硬姿勢に引きづられて周辺諸国がこれまでのようには中国のいうことを聞かかくなってしまった。
今後、「静かな長い戦い」が続けば続くほど、周辺諸国は中国を見くびってくる。
中国はこれまでの経済成長国ではない。
大気汚染や地下水汚染、土壌汚染など自然生態系は回復不能にまで犯され、
もはや中国の経済成長を支える資源ではなくなってきている。
それに汚職にという腐敗にまみれた政体では明日への見通しが暗っくなってしまっている。
そんな状況では外資の逃げ出しは加速していく。
さらに周辺国が中国をさほど恐れなくなると、中国の夢、すなわちアジアに覇を唱える構想はもろくも崩れ去っていく。
この時、インドはどの道を選ぶか、である。
客観的にはこの国は大きな発展は望めない。
中国のような成長はまずもって無理だろう。
中国が可能であったのは共産党という唯一の独裁政党が開放思想を掲げたからである。
それによって共産党は世界で最も豊かな政党になった。
そして、最も腐敗した政党にもなった。
インドは残念ながら、独裁国ではない。
選挙制度を持つ民主国家である。
よって意見がぶつかり合い、政治社会での足の引っ張り合いは止めどなく続いていく。
そのシステムからして中国のような急激な成長はほとんど見込まれない。
とはいえ、アジアの大国であることには今後とも変わりはない。
ビルマのように日本と中国を天秤にかける芸当もできない。
中国が世界で唯一の中国スタイルで経済成長を導いたように、おそらくインドも唯一とおもわれるインドスタイルで経済を運営していくしかあるまい。
それができないときは、永久の後進国として歩んでいくしかないだろう。
【中国海軍射撃用レーダー照射】