2013年2月26日火曜日

禁断の問い:「もしも国共内戦で国民党が勝利していたら?」 :おそらく踏み絵だろう



●25日、中国共産党新聞網がこのほど、毛沢東の秘書・林克氏を取材した20年前の記事を突然掲載。数千万人が餓死したといわれる大躍進政策の時期に毎日ごちそうを食べていたと伝えた。資料写真。


サーチナニュース 2013/02/26(火) 08:51
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0226&f=national_0226_002.shtml

【中国BBS】
禁断の問い:「もしも国共内戦で国民党が勝利していたら?」

  中国のネット掲示板で、
 「もしも国共内戦で蒋介石が勝利していたら、今の中国はどうなっていたと思う?」
と質問するスレッドが立ち、さまざまなコメントが寄せられている。
 第二次大戦後、中国大陸では共産党(毛沢東)と国民党(蒋介石)の間で内戦が勃発。共産党が勝利し、1949年に中華人民共和国を成立させた。

  スレ主は、
●.「庶民の生活は今より良かったかもしれないな」
とコメント。
 このほか、
●.「今より20年近く先を行く先進国のような国になっていたかも」、
●.「生活は良くなっていたかもしれないけど、米軍が駐留して核兵器なんか持てなかったかもしれない」
など、現在の台湾(中華民国)が先進国並みの経済発展を遂げていることから、プラスのイメージを抱く書き込みがいくつか見られた。

  だが一方、必ずしもそうとは言えないという声も少なくない。
●.「軍閥が乱立し、内戦が多発していたと思う」、
●.「蒋介石は台湾みたいな小島をまとめることはできても、大陸をまとめることはできなかったんじゃないかな」。
 確かに、中国大陸の統一を維持しているという点においては、共産党政権は一定の功績があると言えるのかもしれない。
 もっともそれは一党独裁の強大な権力によるものではあるが。

  また、
●.「朝鮮戦争で中国が北朝鮮を支援することもなかっただろうから、日本の朝鮮特需も生まれなかったのでは」、
●. 「アメリカとソ連が中国を舞台に戦争していたかもしれない」
など、さまざまな可能性に言及する声もあった。

  中国ではネット上であからさまな政府批判を行うと、速やかにウェブページが削除される。

 「国民党が勝利していた方が庶民の生活は良かったのでは」
という問いかけは、
 共産党にケンカを売っているようなもので、政府批判と取られる可能性がある。
 削除対象となってもおかしくない“禁断の問い”
と言えそうだ。


 スレッドが立ったということは、まずは検閲を逃れたのか?
 いやそんなことはあるまい。
 おそらく、反政府分子の洗い出しに使われたのではなかろうか。
 こういうものに、安易な書き込みをすることは、命の保証がない、ということはみな知っていることだろう。
 まず、公安の手先が「庶民の生活は今より良かったかもしれないな」などと書き込む。
 と、それにウカウカと乗ってさらに過激なことを書くと、ちゃんとブラックノートに載って、
 半年とか一年後とかいった本人も書き込みを忘れたころに、その人はいつの間にか巷から消えているということになりそうである。
 いわゆる「踏み絵」だろうな。
 注意した方がいい。



レコードチャイナ 配信日時:2013年2月26日 22時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69763&type=0

中国共産党新聞が毛沢東秘話を掲載、
「大飢饉時代にごちそうを食べていた」―台湾メディア

 2013年2月25日、台湾の中時電子報によると、毛沢東の秘書だった林克(リン・カー)氏を取材した20年前の記事が、中国共産党新聞網に掲載された。

 24日付の香港紙・明報は、今年が毛沢東生誕120周年にあたることから、中国国内の右派、左派ともに毛沢東の評価をめぐっての論議が活発化していると分析している。
 林克氏は国際問題担当の秘書として、1966年の文化大革命によって更迭されるまでの12年間、毛沢東に仕えた。

 今回、中国共産党新聞網が掲載したのは、1993年に行った林克氏へのインタビュー記事。
 林克氏は、一部の書籍が毛沢東について
「大躍進政策(これにより数千万人が餓死したといわれている)の時代、
 『20日間1粒の米も口にせず、野草だけを食べていたので栄養失調で浮腫が出た』
などと修行僧や仙人のように描くのは行き過ぎだ」
と批判している。

 「もし本当に毛沢東が栄養失調になっていたら、それはわれわれ側近の重大な職務怠慢になる」
と林氏。
 当時、毛沢東は毎日野菜や肉、魚を豊富に食べていて、視察の際には現地の名物料理も味わっていたという。
 また、
 「外国からの要人を迎えた毛沢東の靴下にはたくさんの穴が開いていたので、つぎはぎだらけだった」
という記述についても、
 「ありえないことだ」
と話した。

 中国官製メディアがこの記事を再び掲載した理由について、中国の歴史学者・章立凡(ジャン・リーファン)氏は、ウェブサイト編集者個人の判断で載せた可能性が高いと指摘する。
 しかし、最近になって左派による毛沢東の神格化の動きが強まっているため、
 中国共産党がこれを警戒して意図的に掲載した
と考えるネットユーザーも少なくない。





【中国海軍射撃用レーダー照射】

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